活用事例

愛媛県冨士電線株式会社さま

  • 〒791-8081 愛媛県松山市高浜町1丁目2240-1
  • TEL:089-952-0052

すず溶解槽への電気式カートリッジヒーターの導入

~灯油バーナー式から電気式への更新により温度制御性向上と放熱ロス削減を図り品質向上と省エネを実現~

お客さまの紹介

冨士電線株式会社さまは昭和23年の創業以来、四国では唯一のキャブタイヤケーブルの専業メーカーです。
特殊・複合ケーブルなどの多様なニーズに対応した設計と、最低条長(長さ)50mから製品化し短納期で出荷できることが特徴となっています。

導入の経緯

工場ではケーブルの導体となる銅線の酸化防止のため、すずメッキ処理を施しており、この処理工程に必要なすず溶解槽は灯油バーナーによる加熱を行っていました。この溶解槽の熱源として温度制御性の優れた電気式カートリッジヒーターを導入することで、すずメッキの品質向上により不良率を低減するとともに、排気・放熱ロスの削減により大幅な省エネと工場内の環境の改善を図ることができました。
また、投資回収年数の短縮を図るため、中小企業庁の補助事業である「中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業」を活用されております。

導入メリット

投入エネルギー量の低減
排気・放熱ロスが低減できる電気式カートリッジヒーターを導入することで、現状より一次エネルギー使用量で69%削減することが可能となりました。
メッキ線の品質向上
すず温度が安定し、メッキ品質が向上
(灯油式:275℃±15℃→電気式:275℃±5℃)
作業環境の改善
放熱ロスが低減し、作業場の温度上昇を抑制
すずの廃棄量が減少
槽底面の温度上昇を抑制し、すずの熱劣化が軽減

一次エネルギー使用量 算出条件※ ◎電力……9.97MJ/kWh ◎灯油……36.7MJ/L
※エネルギーの使用の合理化に関する法律 エネルギー使用量の原油換算方法【平成26年度実績(平成27年度提出)報告分より適用】

システム概要

お客さまの声

灯油バーナー式のすず溶解槽の温度制御性向上について検討していたところ、四国電力(株)松山支店より、温度制御性に優れ、熱ロスを軽減できる電気式ヒーターシステムの提案を受けました。
すず温度の安定化はケーブルの品質向上につながるため、導入を決定しました。これに加えて作業環境の改善や熱劣化によるすずの廃棄量減少等の効果も得られております。
今後も製品品質の向上や新商品の開発など、取引先のニーズに応え信用・信頼が得られるよう取り組んでいきたいと思います。

PAGE TOP