活用事例

高知県南海化学株式会社土佐工場さま

  • 〒780-8010 高知県高知市桟橋通4丁目10-1
  • TEL:088-831-6191

乾燥工程へのヒートポンプ式熱風発生装置の導入

~ヒートポンプを活用した給気加熱により蒸気使用量を大幅削減~

お客さまの紹介

南海化学株式会社さまは1906年(明治39年)の創業以来、百年以上にわたり基礎化学品を中心に製造しており、安全で高品質な製品の提供に努めています。土佐工場は高知市の港近くに位置し、農業生産物の栽培に使用される土壌殺菌剤や水処理剤を主力製品として製造しております。

導入の経緯

既存の乾燥工程では、都市ガスを燃料とする蒸気ボイラから150℃を超える熱風を供給していました。今回、熱風の給気を予熱するため、ヒートポンプ式熱風発生装置を導入し、給気温度を60~100℃にすることで、乾燥に使用されていた蒸気を削減するとともに、熱風と併せて供給される冷水も既存の冷水系統で活用することで、チラーのエネルギー使用量を削減することができました。
また、環境省の「先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減補助事業(略称ASSET)」を活用することにより、投資回収年数の短縮を図ることができました。

導入メリット

※ヒートポンプ式熱風発生装置単体の削減率

エネルギー・ランニングコストの低減
乾燥工程において、ヒートポンプ式熱風発生装置を導入することで、ボイラーとチラーを併用したシステムと比較すると、ランニングコストを53%削減、1次エネルギーを50%削減する見込みです。
環境負荷の低減
ヒートポンプ式熱風発生装置は、自然界に存在する冷媒(CO2)を使用しており、地球環境に配慮した設備となっております。また、冷却排熱を利用することで、さらに高効率なシステムとなります。この結果、蒸気使用量を大幅に削減することが可能になり、CO2排出量を35%削減する見込みです。

CO2排出量 算出条件 ◎電力…0.669kg-CO2/kWh(※1) ◎都市ガス…2.29kg-CO2/m3(※2)
一次エネルギー使用量 算出条件 ◎電力…9.97MJ/kWh ◎都市ガス…46MJ/m3(※3)
※1:四国電力(株) 平成27年度CO2排出係数(調整後)
※2:地球温暖化対策の推進に関する法律
※3:エネルギーの使用の合理化に関する法律

システム概要

お客さまの声

省エネによるエネルギー原単位低減の対策を検討していたところ、四国電力(株)高知支店より、乾燥工程へのヒートポンプ式熱風発生装置の提案を受けました。ヒートポンプにより効率的に熱風と冷水が同時供給できる事と、国の省エネ補助事業が活用できる事が決め手となり、設備導入に至りました。実際に導入した後の省エネ効果につきましては、当初提案された省エネ試算結果と概ね同等の効果が出ております。
弊社では「二酸化炭素排出を削減するための中長期目標」を設定しており、これからもプロセスの変更、省エネ機器の導入、生産設備の効率改善、及び運転方法の最適化など、継続的な省エネルギー活動を推進していきます。

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