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まちの景観 徳島県美馬市
「大向」から見る舞台の様子(右上)、舞台・花道の床下空間「奈落」(右下)

復活した昭和初期の劇場
「脇町劇場(オデオン座)」

「うだつの町並み」が残る徳島県美馬市脇町。その町並みを通り抜けた辺りに、西洋モダン風の外観が目をひく「脇町劇場」があります。

間口14.5m、奥行27.3mの2階建てで、「回り舞台」や「花道」「奈落」などの舞台設備と、「うずら桟敷」、2階観覧席の「大向」などが備わった本格的な芝居小屋として昭和9年(1934)に建てられました。

当初は歌舞伎や浪曲が上演され、戦後は歌謡ショーが開催されたり、映画館としても利用され、地域の憩いの場になっていました。その後、来場者の減少と建物の老朽化が重なり、閉館し取り壊される予定でした。しかし、平成8年(1996)に山田洋次監督の「虹をつかむ男」(松竹映画)のロケの舞台になったことがきっかけで、建物の文化的価値が見直され、平成11年(1999)、町指定文化財として創建時の姿に修復されました。

現在も「オデオン座」の別称で親しまれ、定期的に映画上映会や演劇が催されるなど、多くのファンで賑わっています。

うだつの町並み
脇町劇場(オデオン座)
住所

徳島県美馬市脇町大字猪尻字西分140-1

電話番号 0883-52-3807
開館時間 9:00~17:00
休場日 毎週火曜および年末年始(12/27~1/1)
入場料 大人200円、小・中学生100円(15名以上団体割引あり)
※催し物がある場合は別料金