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電気とエネルギーのプロムナード そうだったのか、日本のエネルギー事情 ~エネルギーミックスについて考えよう
 今や生活において欠かすことのできない電気。日本は、エネルギー自給率(※)がわずか8%程度とエネルギー資源に乏しい一方で、世界でも有数のエネルギー消費国でもあります。こうした中、安定して電気をお届けするために、特定の発電方法に頼らず、さまざまな発電方法を組み合わせる「エネルギーミックス」によって、各電力会社は電気の安定供給に努めています。
 なぜ、バランスのとれた「エネルギーミックス」が必要なのか。今回は、その理由を解説していきます。
※国内で使われるエネルギーのうち、自国の資源で生産できるエネルギーの割合。日本の場合、太陽光、風力、水力発電が該当。
原子力発電も燃料のウランを一度輸入すると長期間使用できるので、準国産エネルギーとして扱う。
ポイント1 エネルギー資源が乏しいうえに隣国と送電線がつながっていない
 日本は、発電の燃料となるエネルギー資源が乏しいため、そのほとんどを輸入に頼っています。また、欧州などと違って隣国と送電線がつながっていないため、電気の輸入もできません。つまり、日本はエネルギー資源を海外から安定して調達することが必要ということです。
 現状としては石油の約8割、天然ガスの約2割を中東からの輸入に依存しており、仮に産出国や輸入ルート周辺国の政治情勢が不安定になれば、安定して調達することが難しくなります。
 このため、特定のエネルギー資源に依存するのではなく、世界各地で産出できるエネルギー資源などを安定して調達し、発電していくことが重要となります。
ポイント2 電気は使う量と作る量の一致が重要
 電気は、大量に貯めることができません。このため、各電力会社では、時々刻々と変化する電気の使用量(需要)に合わせて24時間365日休まず発電(供給)を行い、需要と供給のバランスをとっています。もし、このバランスが崩れると大規模な停電が起こる可能性があります。要するに、電気は足りなくても作りすぎてもダメということです。
 このため、さまざまな発電方法の特徴を生かして発電量を調整しています。
ポイント3 各発電方法のメリットを最大限生かすことが重要
 上の表は、各発電方法についてのメリット・デメリットをまとめたものです。ご覧のとおり、どの発電方法をとっても完璧なものはありません。要するに特定の発電方法に頼るのではなく、それぞれのメリットを最大限に生かしつつ、デメリットを補うように各発電方法を組み合わせることが重要となります
 これからも安定した電気をお届けするために、四国電力では火力、原子力、水力、太陽光、風力など各発電方法のメリットを最大限生かしていけるようバランスのとれたエネルギーミックスを実現していきます。