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ひとことジャーナル

ポイントを押さえて間違えない
フォーマルシーンに映える大人のメイク

季節はもう春。春になれば新しい出逢いがあり、職場の歓送迎会や子どもたちの卒業式や入学式と、フォーマルシーンへの参加も増えますよね。そんなとき、皆さんはどんなヘア&メイクで出席しますか? 洋服はしっかりドレスアップするのに、ヘアやメイクは普段のままという方、意外と多いのではないでしょうか。

今回は華やかな場面に映える、メイクのポイントをご紹介します。

メイクの基本は洋服やヘアとのトータルバランス

季節や洋服に合わせて
メイクにも変化を

皆さんは夏のTシャツを着ているときと冬のコートを羽織っているときで、メイクを意識して変えたことはありますか? 同じ洋服でも夏物と冬物では、洋服の生地感が全く違うように、メイクにも洋服の素材に合う、合わないがあるのです。季節ごとに衣替えをするように、メイクも気候や洋服によって変えなければ、アンバランスな仕上がりになってしまいます。

フォーマルシーンでもそれは同じこと。普段と同じメイクでは洋服の雰囲気とちぐはぐな印象になります。そうならないように洋服やシチュエーションに合わせてメイクを変えることが、大人の女性の「たしなみ」だと私は思うのです。

入学式のイラスト

眉毛は一瞬で印象を決める
大切なパーツ

洋服は流行のものなのに、メイクがいまいち。そう感じることはありませんか? 実はそれ、眉毛の仕上がりが影響しているのかもしれません。眉毛は顔の中で最も時代を表しやすいパーツです。流行によって細くなったり太くなったり、また曲線になったり直線になったりするため、眉毛を描くのが苦手な方は多いのではないでしょうか。でも、だからこそ顔の印象が決まる大切な部分といっても過言ではありません。描き方のコツもいろいろありますが、慣れるまでは難しいもの。そこで、一瞬で垢抜け眉になるためにおすすめしたいのが、アイブロウマスカラです。

アイブロウマスカラは塗るだけで、眉毛の印象を変えてくれる優れものです。使い方のポイントは、眉毛を描く前にアイブロウマスカラを塗ること。先に塗ることで眉毛のガイドラインができるので、それに合わせて力まずに描くことができ、ナチュラルに仕上がります。眉毛の一本一本を太く見せるので、「いかにも描きました」という不自然さも出にくいのが特徴です。

また、眉は髪の色よりワントーン明るい色にすると華やかで、垢抜けた印象になります。アイブロウマスカラにはさまざまな色がありますが、赤みのあるブラウンを選ぶと柔らかい印象に仕上がり、フォーマルなスーツやドレスとの相性も良くなります。

茶髪なら明るい茶色の眉に 黒髪なら濃い茶色の眉に
大人のフォーマルメイクは艶こそ大事

間違えないで
フォーマル≠厚化粧

フォーマルシーンのメイクだからといって、ファンデーションを厚く塗り、その上にのせるパウダーもたっぷり!では、違和感が出てしまいます。厚塗りは全体的に時代を感じる印象になってしまい、せっかくのドレスアップもキマりません。大人のフォーマルシーンのヘア&メイクで心掛けていただきたいことは、ずばり「艶」です。肌に艶、髪に艶があると若々しく、瑞々しく、明るく華やかな印象になります。

ひと昔前に流行ったマットな印象の残るベース作りは、古臭さが出てしまうのでNG。昔覚えたメイクのままで満足するのではなく、メイクアイテムや方法もアップデートを心掛けましょう。

旬のメイク方法を
手に入れよう

一見難しそうな「艶」づくり。でも実はいつものメイクにアイテムを一つ追加するだけで、簡単に艶をつくることができます。それを叶えるのがグロウパウダーで、ベースメイクの仕上げに使う、少し光沢感のあるフェイスパウダーです。これをファンデーションの上から肌に乗せれば、なめらかな感触と上質な艶を叶えてくれる優れもの。シミ・ソバカスや毛穴の凹凸など、気になるトラブルを自然にカバーしつつ肌色を均一にし、一気に華やかで洗練された印象を与えることができます。

使い方はグロウパウダーをブラシに含ませるように取り、眉間から鼻筋、頬骨、顎先にのせるだけ。それだけで、顔に光がまわったような華やかな立体感が演出できます。使ったことがない人なら、最初は肌なじみのいいピンクベージュを選ぶと違和感なく使えます。

そしてリップにも艶をプラスしましょう。全体に塗ってしまうとベタベタして見た目も良くないので、口紅を塗った上からグロスを下唇の中央だけに少しだけONしてみてください。ふっくらと、いつもより瑞々しく仕上がります。

ふくらんだ部分にツヤをプラス

寂しい印象回避には
ヘアにも艶を

残念ながら、加齢とともに髪の毛の潤いは失われていきます。特に毛先は要注意。パサパサした髪の毛は寂しい印象にもつながってしまうからです。

髪の毛に艶を与えるなら、アレンジをするときにひと工夫です。いつものワックスにヘアオイルをワンプッシュして、手の中でなじませてから使用すると、いつもより髪に艶と輝きが出ます。注意しなければならないのは、毛先だけに使うということ。根元に使うとベタッとしてボリュームのない仕上がりになります。前髪に使う場合も毛先だけにほんの少しオイルをプラスしてあげるとパサパサ感がなくなり、よりきちんとした印象になります。

大人のメイクは「艶」がキーワードです。いつものヘア&メイクにちょい足しのコツを覚えて、フォーマルシーンへ胸を張って出かけてみてくださいね。

髪をなじませる女性

CHIHARU ヘア&メイクアップアーティスト


宝塚歌劇団 男役スター「矢吹 翔」として活躍。在団中からメイクの勉強を始め、国際ライセンスを取得。退団後はプロのヘア&メイクアップアーティストに転身。宝塚歌劇団の公演ポスター、カレンダー、舞台のヘア&メイクアッププロデュースを始め、女性誌の美容企画、美容セミナー、講演、CMなど幅広く活躍中。