愛媛県内子町小田地区に「地域おこし協力隊」として着任した納堂邦弘（のうどうくにひろ）さんは、この地域ならではの農作物に注目。地元では珍しいと思われていなかった農作物を生かした加工品を手掛けるように。協力隊の任期を終えた後、平成29年10月に町内で地域を支える会社「ミカタスイッチ株式会社」を立ち上げた。イベントで内子町のPRなどを行うほか、古民家の活用や小田深山（おだみやま）渓谷にあるキャンプ場の整備などにも関わる。また、道の駅「小田の郷（さと）せせらぎ」ではマネージャーとして地域の特産品販売に尽力。オリジナルブランド「オダメイド」の商品開発を行うほか、地域の方々が持ち寄る特産品などもPRしている。

今年は海外からの観光客の誘致に力を入れていく予定だったが、新型コロナの影響を受け、地域密着に路線を変更。キャンプ場や古民家の滞在プランを現在、企画検討するほか、内子町の「良いもの」を集めたオンラインショップも開設するなど見方をスイッチして奔走中だ。

行政主導ではなくフラットな立場でこの町の魅力を伝えようという多度津町の呼びかけで、この町を愛する人たちによってつくられた「多度津町 まねきねこ課」。町づくり団体の代表や地元店主、自営業者など約60人によるタウンプロモーションのための団体だ。町外に出向いて、一人ひとりに多度津町の魅力を呼びかけるプロモーションや町内ではイベントも主催している。

現在は直接対面する活動は控え、今年のイベント企画もまだ白紙のまま。「多度津町には旬の食材など、町外の方にぜひ味わっていただきたいおいしいものがたくさんあります。今はそういった情報を直接PRすることができないので、ホームページや動画、冊子などの制作に力を入れていこうとみんなで話し合っています」と、まねきねこ課の柏木章敬さんは話す。また、「フェイスブック」や「インスタグラム」などでは、町内の飲食店を応援するため「テイクアウト＆デリバリーぐるめ」を随時更新。地元の名物など、お取り寄せ情報も掲載を検討中だ。