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原子力発電所のトラブルの評価尺度原子力発電所のトラブルの評価尺度

経済産業省(旧  通商産業省) が、平成4年8月より採用している国際評価尺度(INES)について

原子力発電所の事象の国際評価尺度表(INES)

  レベル 基準 事象例
基準1
所外への影響
基準2
所内への影響
基準3
深層防護の劣化
事故 7
深刻な事故
放射性物質の重大な外部放出
よう素131等価で数万テラベクレル相当以上の放射性物質の外部放出
   
チェルノブイル事故
福島第一原子力発電所
6
大事故
放射性物質のかなりの外部放出
よう素131等価で数千から数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出
     
5
所外へのリスクを伴う事故
放射性物質の限られた外部放出
よう素131等価で数百から数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出
原子炉の炉心の重大な損傷
 
スリーマイルアイランド2号機の事故
4
所外への大きなリスクを伴わない事故
放射性物質の少量の外部放出
公衆の個人の数ミリシーベルト程度の被ばく
原子炉の炉心のかなり損傷/従業員の致死量被ばく
 
JCO臨界事故
異常な事象 3
重大な異常事象
放射性物質の極めて少量の外部放出
公衆の個人の十分の数ミリシーベルト程度の被ばく
所内の重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員の被ばく
深層防護の喪失
旧動燃アスファルト固化処理施設火災爆発
2
異常事象
 
所内のかなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を超える従業員の被ばく
深層防護のかなりの劣化
レニングラード事故
美浜2号機の蒸気発生器伝熱管の破断
1
逸脱
   
運転制限範囲からの逸脱
旧動燃「もんじゅ」リウム漏れ
尺度以下 0
尺度以下
     0+
安全に影響を与え得る事象
 
     0-
安全に影響を与えない事象
評価対象外
安全に関係しない事象
上記のトラブルはINESが正式に運用される以前に発生したものなので、公式に評価されたものではありません。INESの基準で評価すればこのようになるだろうと推測したものです。

国際評価尺度策定の背景

国際評価尺度は、国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構の原子力機関(OECD/NEA)の協力によって策定された世界共通の原子力発電所の事象評価尺度です。
この尺度は、難解な原子力発電所の事象について、原子力関係者、報道関係者、市民の全ての共通理解を深める手助けとなるよう策定されました。策定に際しては、世界に先駆けて尺度を運用した日本、フランスの経験が反映されています。

国際評価尺度の概要

この尺度は、事象をレベル0からレベル7までに分類するものです。
低い方のレベル1からレベル3までを「異常な事象」、高い方のレベル4からレベル7までを「事故」として大別しています。さらに、レベル1に満たない、安全上重要ではない事象は、レベル0に分類します。わが国では、このレベル0を更に、レベル0+とレベル0−とに分けて、詳しく評価します。
また、原子力発電所における事象であっても、原子炉や放射線関連設備の運転には関係しない事象等は、この尺度では対象としません。これらを「評価対象外」と呼び、例えば人身事故、蒸気タービンや発電機の運転にしか影響しない事象は、これに該当します。
この尺度は、3種類の基準により事象を評価します。
基準1
所外への影響の基準
放射性物質の外部放出の観点からの基準
この基準の最も低いレベルはレベル3で、公衆の個人が、法定の年間線量当量限度の数分の1程度に相当する線量を受けるような放射性物質の外部放出を伴う場合です。この被ばく量は、概ね、自然放射線から受ける年間平均値の数分の1程度に相当するものです。また、この基準の最も高いレベルは、広範囲にわたり健康及び環境影響を及ぼす放射性物質の放出を伴う事象であるレベル7です。
基準2
所内への影響の基準
原子力発電所内への影響の観点からの基準
この基準の最も低いレベルはレベル2で、放射性物質による所内のかなりの汚染や法定の年間線量当量限度を超える従業員の被ばくを伴う場合です。また、この基準の最も高いレベルは、炉心の重大な損傷に代表されるレベル5です。
基準3
深層防護の劣化の基準
原子力発電所の安全を確保するための機能の劣化の観点からの基準
原子力発電所には、所内外への重大な影響を防止するため、多重、多様な安全システムが設置されています。また、運転中の定例試験、定期検査、保守点検や運転方法等の管理によっても、安全性が確保されています。深層防護の劣化の基準では、これらのハードウェア、ソフトウェアの両面にわたる安全の追及手段の劣化の程度について評価します。この基準では、安全上重要でない事象を示すレベル0から、深層防護が失われたレベル3の範囲に分類しています。
わが国では、レベル0の事象をさらに安全上重要でないが、安全に影響を与え得る事象(レベル0+)と安全に影響を与えない事象(レベル0-)に分けて、評価しています。
※  2つ以上の基準が適用される事象は、各基準の中で最も高いレベルがその事象のレベルとなります。