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プルサーマル関連

【安全性】


【安全性】

  1. MOX燃料は従来の燃料に比べ融点が下がり、溶けやすいのではないか。
    1. MOX燃料に含まれるプルトニウムの割合(プルトニウム含有率1)が大きくなると、プルトニウム原子が二酸化ウラン結晶構造のウラン原子の位置に置き換わっていくので、MOX燃料の物性値(融点、熱伝導率など)はウラン燃料の物性値から滑らかに変化します。
      既に許可をいただいているプルトニウム含有率13wt%以下の範囲では、MOX燃料の融点は、ウラン燃料との差は小さく、また、燃料中心最高温度の評価値は、ウラン燃料と同程度であり基準値に対して十分余裕があるため、問題ありません。
    ○燃料中心最高温度(解析例)
    燃料中心最高温度(解析例)の図
    (備考)  運転時の異常な過渡変化3時におけるMOX燃料の燃料中心最高温度は、2,294℃であり、基準値の2,500℃未満に対して十分な余裕がある。
    1  MOX燃料中にどの程度プルトニウムが含まれているかを示したものであり、プルトニウム含有率=全プルトニウム量/(全プルトニウム量+全ウラン量)で定義される。
    2  ウランの濃縮度を4.8wt%とし、燃焼度制限値を55,000MWd/tとした燃料。
    3  機器の単一の故障や誤動作、または運転員の単一の誤操作などの外乱によって生じる異常な状態をいう。
  1. MOX燃料を使用すると制御棒の効きが悪くなり危険ではないか。
    1. プルトニウムはウランに比べ中性子を吸収しやすいため、プルサーマルを実施すると、制御棒が吸収する中性子の量が減少し、制御棒の効きが若干低下する傾向にありますが、ウラン燃料とMOX燃料を原子炉内で適切に配置することなどにより、ウラン燃料炉心と同程度に十分な安全性を確保できます。
    ○制御棒の効き(解析例)
    制御棒の効き(解析例)の図
  1. MOX燃料は原子炉内での燃焼が均一でないのではないか。
    1. MOX燃料は、ウラン燃料が隣に配置されると、集合体外周部にある燃料棒の出力が高くなる傾向になりますが、プルトニウムの含まれる割合(プルトニウム含有率※1)の異なる3種類の燃料棒を採用し、最外周およびその近傍は、プルトニウム含有率を下げた燃料棒とすること、また、集合体内でこれらの燃料棒を適切に配置することにより、ウラン燃料と同等に原子炉内で均等に燃焼させる(出力ピーキング※2を所定の範囲に収める)ことができ、出力分布に偏りのない炉心を設計できます。出力ピーキング
    (※) 約1/4MOX燃料を装荷した典型的な原子炉(平衡炉心)についての解析結果。
    ○MOX燃料集合体内のプルトニウム含有率
    MOX燃料集合体内のプルトニウム含有率
    1  MOX燃料中にどの程度プルトニウムが含まれているかを示したものであり、プルトニウム含有率=全プルトニウム量/(全プルトニウム量+全ウラン量)で定義される。
    2  原子炉内で最大となる燃料棒の出力と原子炉内の平均的な燃料棒の出力との比。
  1. プルサーマル導入により、事故時の被害が拡大されるのではないか。
    1. MOX燃料はウラン燃料と基本構造は同じであり、MOX燃料を装荷しても安全防護施設はこれまでと変わることはなく、運転に伴ってMOX燃料から生じる放射性物質をペレット、被覆管、原子炉容器、格納容器など幾重もの壁で封じ込め、非常時に炉心を冷却する設備等ともあいまって、万一の事故時の安全性を確保することができます。
      ウラン235とプルトニウム239では、事故時に周辺環境へ放出される放射性希ガスおよび、よう素の核分裂収率※1が若干異なるものの、その差異は、現行の評価手法の有する裕度の範囲内であることが国の原子力安全委員会で確認※2されています。
      また、MOX燃料炉心は、ウラン燃料炉心に比べて炉心内のプルトニウムは増加するものの、仮にプルトニウムが格納容器内に放出されたとしても、格納容器スプレイにより除去され、気密性の高い格納容器からはほとんど漏えいしないことなどから、環境に放出されるプルトニウムによる影響は、よう素によるものと比べても小さいことが原子力安全委員会で確認※3されています。
      2013年7月に施行された新規制基準への適合性審査では、既に許可をいただいているMOX燃料40体の使用を前提として、重大事故等への対策が新規制基準へ適合していることについて審査され、2015年7月15日原子力規制員会の許可をいただきました。

    ※:具体的な対策は、「もっと詳しくプルサーマル」をご参照ください。

    ○放射性物質を閉じ込める5重の壁
    放射性物質を閉じ込める5重の壁の図
    1  特定の核種あるいは特定の質量数の核分裂生成物を生ずる核分裂の全核分裂に対する比をいう。
    2  「発電用軽水型原子炉施設に用いられる混合酸化物燃料について」
    (平成7年6月19日原子力安全委員会了承)
    3  「『プルトニウムを燃料とする原子炉の立地評価上必要なプルトニウムに関するめやす線量について』の適用方法などについて」
    (平成10年11月16日原子力安全委員会了承、平成13年3月29日一部改訂)
  1. ウラン燃料の使用を前提にした原発でMOX燃料を燃やすのは、石油ストーブの燃料にガソリンを混ぜるようなものではないか。
    1. プルサーマルを実施しても、原子炉全体の出力は同じであり、MOX燃料は、現行のウラン燃料(濃縮度約4.1wt%)相当の燃焼能力を持つように設計していることから、原子炉内での燃え方は、ウラン燃料と大きく変わるものではありません。
      また、現行のウラン燃料だけの炉心でも、運転中に新たに生成されたプルトニウムは、全体の約30%の発電に寄与しています。
      これらのことからも、「石油ストーブの燃料にガソリンを混ぜる」ような危険なものではないといえます。
  1. MOX燃料の使用実績は少ないのではないか。
    1. MOX燃料は、海外では40年以上も前から欧州を中心に利用されており、豊富な使用実績があります。
      一方、国内においては、MOX燃料の本格利用に先駆けて、実用炉におけるMOX燃料の少数体実証計画として、
      • 日本原子力発電(株)敦賀発電所1号機(BWR)で昭和61年6月から平成2年2月まで2体
      • 関西電力(株)美浜発電所1号機(PWR)で昭和63年3月から平成3年12月まで4体
      が、計画どおり順調に使用され、その後の照射後試験においてもその健全性が確認されています。また、MOX燃料を使用する新型転換炉「ふげん」でも、20年以上にわたり700体以上の使用実績があります。
      当社は、伊方発電所3号機において、平成22年3月以降、1年2ヶ月にわたり安全にプルサーマルを実施し、装荷したMOX燃料16体について、問題なく1回目の使用を終了しております。

    各国のMOX燃料使用実績

新型転換炉「ふげん」のMOX燃料使用実績

  1. 海外で実績があるといいながら、つぎつぎと中止しているのではないか。
    1. わが国は、エネルギー自給率が5%という小資源国であり、また、島国であるといった地理的特性も考慮すると、エネルギー安定供給の確保や環境負荷の低減などの観点から、原子燃料サイクル確立を推進していくことが必要です。
      各国のサイクル政策は、それぞれのエネルギー事情や資源の保有量等の国情に応じて選択されていると考えています。
      なお、わが国では、これまでにも、原子力政策大綱や原子力立国計画に明記され原子燃料サイクルが推進されてきましたが、2014年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画においても、再処理やプルサーマル等、原子燃料サイクルの着実な推進が改めて明記されました。
  1. MOX燃料を採用すると、事故が起こった時、放射性希ガスの環境への放出量が増加し、危険ではないか。
      • ウランやプルトニウムが核分裂すると、放射性の核分裂生成物が燃料棒の中で発生しますが、この中にはキセノンやクリプトン等の放射性希ガスも含まれています。
      • これらの放射性希ガスは、燃料棒の中に封じ込められており、環境に放出されることはありません。
      • しかし、万一の事故の発生を想定すると、これらの希ガスが環境に放出されることも考えられますが、ウラン燃料とMOX燃料の放射性希ガスの生成量はほとんど変わらないことから、環境への放出量が増加することはありません。
      • また、2013年7月に施行された新規制基準への適合性審査では、既に許可をいただいているMOX燃料40体の使用を前提として、重大事故等への対策が新規制基準へ適合していることについて審査され、2015年7月15日原子力規制員会の許可をいただきました。

        ※:具体的な対策は、「もっと詳しくプルサーマル」をご参照ください。

  1. MOX燃料は放射性ガスの発生が増えるため、燃料棒の破損等が起きやすくなるのではないか。
    1.  
      • 伊方発電所をはじめ、現在稼働中の原子力発電所でも、ウランからプルトニウムが生まれており、発電量の約3分の1はプルトニウムの核分裂によるものです。従って、MOX燃料に使われるプルトニウムの特性は既に十分に把握されており、現在稼働中の原子力発電所でもMOX燃料は十分安全に使用することができます。
        このことは、国の原子力安全委員会において専門家によって確認されており、世界50基以上の原子力発電所で既にMOX燃料が使用された実績があることからもわかります。
      • ウランやプルトニウムが核分裂すると、希ガスなどの核分裂生成ガスが発生し、その一部がペレットから燃料棒内部に放出されることから、運転に伴い燃料棒内部の圧力が高くなります。MOXペレットから燃料棒内部に放出される核分裂生成ガスの量はウランペレットと比べて大きくなる傾向がありますが、その特性はこれまでの試験結果などから十分に把握しております。これらの特性を踏まえ、十分に余裕を持った燃料棒の設計を行っていることから、これまでに比べて燃料の破損が起きやすくなるということはありません。
  1. プルトニウムは、極めて高い放射性の毒性を持っており危険でないのか。
    1.  
      • プルトニウムは、天然に存在するウランと比較すると、強い放射能を持っているので、誤って体内に取り込まれた場合には健康への影響があります。しかし、プルトニウムもウラン燃料と同様にペレットに焼き固められて金属の管の中に密封され、さらに何重にも封じ込められているので、人がプルトニウムを体内に取り込むことはなく、問題ありません。
      • プルトニウムは、α線という放射線を出しますが、このα線は紙1枚で遮ることができる透過力の弱いものですので、プルトニウムが体の外にある限りは、さして危険なものではありません。
      • プルトニウムは消化器には吸収されにくいので、飲食物等と一緒に飲み込んだような場合では、ほとんど体外へ排泄されますが、呼吸とともに吸い込んだ場合(吸入摂取)には、肺や骨に長く沈着し、何年もの長い期間を経て発ガンする可能性があります。
      • しかし、発電所に持ち込まれるMOX燃料は、プルトニウムとウランを陶器のように焼き固め金属管である燃料棒に封入して使用しますので、吸入摂取の心配はないと言えます。
      • さらに、原子炉運転中は原子炉容器、原子炉格納容器、コンクリートの壁で何重にも閉じこめられておりますので、事故の際にも容易に環境に放出されることはなく、プルトニウムの毒性は十分封じ込めることができます。
      • また、2013年7月に施行された新規制基準への適合性審査では、既に許可をいただいているMOX燃料40体の使用を前提として、重大事故等への対策が新規制基準へ適合していることについて審査され、2015年7月15日原子力規制員会の許可をいただきました。

        ※:具体的な対策は、「もっと詳しくプルサーマル」をご参照ください。

  1. プルトニウム1gは約百万人を肺ガンにできると聞いたが、本当なのか。
    1. プルトニウム1gで約百万人ということは、言い換えれば1人あたり約百万分の1gのプルトニウムを吸い込むとガンになるのではないかということだと思います。
      法令においては、原子力発電所等で働く職業人の年線量限度(50mSv)が定められ、この値に相当するプルトニウム239の量は百万分の2.6gであることから、この値をもとにガンになると心配されているのではないかと思われます
      しかしながら、年線量限度については、わずかな線量でも発ガンの可能性が増加すると仮定したうえで、放射線に起因するガンの死亡確率を容認できる程度以下に抑えるために安全上設定されたものであり、この値を超えると必ずガンになるというものではありません。
      したがって、プルトニウム1gで約百万人を肺ガンにできるという言い方は正しくありません。
      なお、発電所においてMOX燃料を使用する場合、通常のウラン燃料と同様、ペレット、被覆管、原子炉容器、原子炉格納容器などの幾重もの放射能封じ込めの障壁があり、さらに多重防護のシステムとも相まって、万全の安全対策が講じられています。
      また、2013年7月に施行された新規制基準への適合性審査では、既に許可をいただいているMOX燃料40体の使用を前提として、重大事故等への対策が新規制基準へ適合していることについて審査され、2015年7月15日原子力規制員会の許可をいただきました。

      ※:具体的な対策は、「もっと詳しくプルサーマル」をご参照ください。

※法令: 実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量当量限度等を定める告示他
  1. プルトニウムの利用に伴い、現在、非公開で行われている核物質の輸送が頻繁に行われるようになり、安全性が脅かされるだけでなく、核物質防護という名目で「公開の原則」が空洞化するのではないか。
    1.  
      • ウランやプルトニウムなどの核物質の輸送については、平常輸送時はもとより事故時においても輸送物からの放射性物質の漏洩・拡散による周辺住民及び輸送従事者への被ばくを防止できること等を安全確保の基本にしています。このため国際的な基準や国内法令等が定められており、これらを遵守することによって安全に核物質の輸送を実施しています。
      • 輸送容器の安全性輸送容器の安全性の図
      • 輸送船の安全性輸送船の安全性の図
      • 原子力基本法に定められている「公開の原則」は、原子力の研究、開発および利用に関する成果を公開することによって、原子力の平和利用を確保するとともに、原子力の安全性についての国民の理解を深め、原子力の研究、開発および利用の促進に寄与しようというものです。
      • 一方、原子力の利用にあたっては、国際的にいろいろな約束ごとがあります。核物質の盗取、原子炉施設への妨害工作などにより、一般公衆に危険が及ばないよう、核物質の防護について十分な対策をとる必要があります。(国際的な核物質の防護条約が締結され、わが国も1988年に加入しています。)
      • わが国の「公開の原則」という基本方針についても、具体的な個々の資料をすべて公開することを要請しているものでなく、過激なテロリスト等から核物質を防護する観点から、必要に応じて情報の公開が制限されることになります。
  1. ライト&ライフ(四国電力広報誌)に「プルサーマルの安全性については、国によって確認されています」とありますが、国はどこで、何年ぐらい試験をしたのでしょうか。
    1.  
      • 国による確認とは、日本の原子力安全委員会による確認のことです。
        原子力安全委員会は、平成7年6月に了承した「発電用軽水型原子炉施設に用いられる混合酸化物について」の報告において、MOX燃料の使用割合が炉心全体の約1/3までの範囲では、ウラン燃料と基本的に同じ安全設計・評価が可能であることを確認しています。
      • 原子力安全委員会は、上記の確認を行うにあたり、昭和61年頃から電力会社が共同で研究を行った海外の商業炉や試験炉でのMOX燃料の照射データの取得、国内でのMOX燃料少数体照射(原電:敦賀1号機2体、関電:美浜1号機4体)および照射後の試験結果などに基づき評価しています。(下図参照)
    MOX燃料に係る経緯
  1. プルサーマルに使われるプルトニウムは核兵器の原料となるが、軍事に転用されることはないのか。
    1.  
      • 我が国においては、原子力基本法に定められているように、原子力の研究、開発及び利用を平和の目的に限っており、プルトニウムを核兵器に転用することはありません。
        さらに、我が国は核不拡散条約(NPT)に加入し、国際原子力機関(IAEA)の保障措置を受け入れて、適時原子力発電所への査察や計量管理が行われるなど、万全の管理体制をとっていることから、プルトニウムの核兵器への転用の危険性はありません。
      • また、核兵器に使われるプルトニウムは、特殊な専用の原子炉を用いて抽出されたものであり、ほとんどが核分裂するプルトニウム239です。
        一方、プルサーマルに使われるプルトニウムは商業用の原子炉で使用されたウラン燃料から抽出されたものであり、核分裂しないプルトニウム(プルトニウム240、242など)も多く含まれるなど、核兵器に転用することは技術的に困難とされています。
  1. 伊方3号機では157体中、最大40体のMOX燃料を使用することになり、国内では、このような規模での実績がないことが問題との指摘があるが、どうなのか。
    1. 伊方3号機と同タイプの原子力発電所(フランスのサンローランやトリカスタン等)では、炉心全体(燃料体総数157体)の約1/3までMOX燃料を使用しています。
      我が国では、原子力安全委員会が、平成7年6月に了承した「発電用軽水型原子炉施設に用いられる混合酸化物について」の報告において、MOX燃料の使用割合が炉心全体の約1/3までの範囲では、ウラン燃料と基本的に同じ安全設計・評価が可能であることを確認しています。
      伊方3号機のプルサーマル計画については、最大でもMOX燃料を40体(炉心全体の約1/4)の範囲で使用することとしており、問題ないと考えています
      なお、当社は、伊方発電所3号機において、平成22年3月以降、1年2ヶ月にわたり安全にプルサーマルを実施し、装荷したMOX新燃料16体について、問題なく1回目の使用を終了しております。
  1. MOX燃料を使用すると作業員の被ばくが増えるとの指摘があるが、本当か。
      • MOX新燃料は、プルトニウムなどの放射性核種を含んでいるため、ウラン新燃料に比べると線量率は高くなります。
        このため、発電所への受け入れの際には、放射線を遮へいすることができる専用の取扱い装置等を用いて取扱うとともに、遮へい能力を有する使用済燃料ピットに保管します。
      • また、MOX使用済燃料は、ウラン使用済燃料に比べて、放射線の一種であるγ線の強度は低く、中性子の線源強度は高くなる傾向がありますが、中性子は水中で十分減衰されるため、ウラン使用済燃料と同様に水中で取扱い、使用済燃料ピットに保管します。

    これらのことから、MOX燃料を使用しても、これまでと同様、作業員の線量は、法令に定める線量限度である5年間で100mSv、年間で50mSvに比べ、十分に低く抑えることができます。

  1. 伊方発電所における過酷事故の影響範囲はどのように想定されているのか。
    また、プルサーマル計画にあたって、それらを変更したのか。
    1. 新規制基準施行前においては、国の安全審査指針に定められている原子炉冷却材喪失事故や蒸気発生器伝熱管破損事故の影響評価については、発電所敷地境界での被ばく量の評価を行い、問題のないことを確認しております。
      さらに、プルサーマル計画の原子炉設置変更許可申請にあたっても、国の指針に基づき、敷地境界での被ばく量の再評価を行い、問題のない旨確認して申請しており、安全審査において問題のないことが確認されています。
      2013年7月に施行された新規制基準への適合性審査では、既に許可をいただいているMOX燃料40体の使用を前提として、重大事故等への対策が新規制基準へ適合していることについて審査され、2015年7月15日原子力規制員会の許可をいただきました。

      ※:具体的な対策は、「もっと詳しくプルサーマル」をご参照ください。

  1. プルサーマルを行うにあたり、大地震が起きた場合に安全性は確保されるのか。
    1. 原子力発電所は、設計段階から万全の対策を講じており、十分な耐震安全性を確保しております。私どもとしては、プルサーマルを導入するからといって、その耐震安全性が厳しくなるとは考えておりません。
      伊方発電所では、過去の地震や敷地周辺の活断層などについて、詳細な調査を行うとともに、新たな知見も踏まえ、考えられる最大の地震を想定したうえで、余裕を持って基準地震動を設定し、この基準地震動を基にさらに余裕を持って設備を設計するなど、十分な耐震安全性を有する設計としております。
  1. プルサーマル計画に関する原子炉設置変更許可申請書で「ペレット内にプルトニウム含有率の不均一が生じる可能性がある」と書いているにもかかわらず「燃料の健全性に影響を与えない範囲である」とする理由は。
    1. 当社は、MOX燃料の製造にあたって、ウランとプルトニウムを混ぜ合わせる際に、両者の粉末がよく混ざるように工夫した加工法を採用しております。しかしながら、ペレット内にプルトニウム含有率の微小な不均一が生じる可能性もあるので、原子力安全委員会では、そのことも考慮してMOX燃料の健全性を評価し、問題のないことを確認しております※。
      当社は、原子力安全委員会の評価結果を踏まえて、MOX燃料を使用することとしており、申請にあたって、国が定めた安全上の基準を満足することを確認しております。
      また、国の安全審査において問題のないことが確認されています。
      「発電用軽水型原子炉施設に用いられる混合酸化物燃料について」
      平成7年6月19日  原子力安全委員会了承
  1. 高燃焼度燃料(ステップ2)とMOX燃料を一緒に使用しても大丈夫か。
    1. 伊方3号機では、高燃焼度燃料(ステップ2燃料)と組み合わせて使用することとしていますが、原子炉を止める能力を確保することや、原子炉内の出力分布を平坦化できることなど、安全性が確保できることを確認しています。
      このことについては、国の厳正な審査を受けており、安全性は十分確保できます。
      具体的には、
      • ステップ2燃料炉心にMOX燃料を装荷した場合、ステップ2燃料炉心と比べて、制御棒やほう素の効きがわずかに低下する傾向にありますが、原子炉を停止するために必要な停止能力を確保できること
      • ステップ2燃料炉心にMOX燃料を配置する場合においても、燃焼能力の高い燃料が集中しないように適切に配置することにより、ステップ2燃料炉心と同様に、原子炉内の出力分布を平坦化することができること
      を確認しています。
      また、ステップ1燃料炉心にMOX燃料を装荷した場合と比べても、同様の安全性を確保できることを確認しています。
      一般に、原子炉内の燃料配置を決定する際には、新燃料や燃焼の進んだ継続使用燃料を、それぞれの燃焼能力の差を考慮しながら配置し、出力分布の平坦化を図ることとしており、これまでのウラン燃料炉心において十分な実績を有していることから、技術的にはすでに確立されたものです。
      実際の取替炉心については、これまでと同様、燃料取替毎に適切な燃料装荷パターンを検討し、安全性について問題ないことを確認します。また、国の検査(燃料集合体炉内配置検査)でその妥当性について確認して頂いたうえで運転を行うことになります。
      当社では、伊方発電所3号機において、平成22年3月以降、1年2ヶ月にわたり安全にプルサーマルを実施し、装荷したMOX新燃料16体について、問題なく1回目の使用を終了しております。
      なお、海外においては、ベルギーのMOX燃料が使用されている発電所(Tihange2号機およびDoel3号機)ですでに高燃焼度ウラン燃料とMOX燃料が同時に使用されており、2002年より、50GWd/tを超えるウラン燃料と45GWd/tを超えるMOX燃料が同時に取り出された実績があります。(2005年度の調査実績による。下表参照)

ベルギーにおける高燃焼度ウラン燃料とMOX燃料の同時利用実績について(NAC International 社の調査結果に基づく)

  1. プルサーマルを実施すると原子炉本体の老化が加速するのではないか。
    1. ご指摘の「原子炉本体の老化」とは、原子炉容器が高速中性子で照射されることによって脆化(脆くなること)が進むのではないかというご懸念かと思います。
      プルトニウムは、1回あたりの核分裂で発生する中性子の数がウランより多い等の性質があるため、MOX燃料を使用した場合、高速中性子の量は若干増加しますが、MOX燃料の装荷割合が約1/4程度であれば、その差はわずかです。
      このため、原子炉容器が受ける高速中性子照射量は、一般的にはMOX燃料を使用した場合のほうが、ウラン燃料だけの場合より若干多くなる傾向となりますが、燃料装荷パターン(MOX燃料の装荷位置、原子炉容器周辺の燃料の出力など)(注)によっても影響を受けるため、一概には言えません。
      伊方3号機のMOX燃料を装荷した代表的なパターンの例(1/4MOX平衡炉心:下図参照)で解析した結果では、MOX燃料を使用した炉心はウラン燃料炉心より減少しています
      いずれにしても、MOX燃料の装荷割合が約1/4程度であれば、原子炉容器の受ける高速中性子照射量の差はわずかであり、原子炉容器の健全性に対する影響は十分小さく問題はありません。
      実際の運転中に原子炉容器が受ける中性子照射量の影響については、炉内に設置した照射試験片(定期的に原子炉容器と同材料の試験片を取り出し中性子照射量や材料強度等の特性変化を測定)にてモニターし、健全性を定期的に確認しながら運転することとしています。
      :伊方3号機における評価例
       ・ ウラン平衡炉心 約4.6×1019n/cm2
       ・ 1/4MOX平衡炉心 約4.3×1019n/cm2
       
      40定格負荷相当年(100%負荷で継続して40年間運転)、E≧1MeV、原子炉容器内面から板厚1/4相当の位置での評価

      伊方3号機のMOX燃料を装荷した代表的なパターンの例(1/4MOX平衡炉心)

      伊方3号機のMOX燃料を装荷した代表的なパターンの例(1/4MOX平衡炉心)の図
      (注) 原子炉容器から遠い場所に装荷された燃料からの高速中性子は、原子炉容器に到達するまでの間に十分に減衰しますので、原子炉容器の高速中性子照射量は、その近くに装荷された燃料の影響を受けます。
      従って、MOX燃料をどこに装荷するか、原子炉容器の近くに装荷された燃料の出力が高いかどうかといった燃料装荷パターンにより変動します。
  1. 他電力ではMELOX工場で製造したMOX燃料ペレットの一部を自主検査の結果不採用にしたが、四電のMOX燃料は問題ないのか。
    1. 当社は、仏国MELOX工場において、MOX燃料の製造段階から当社駐在員により徹底した品質保証活動を行ってまいりました。このMOX燃料は、法令に基づく国の輸入燃料体検査にすべて合格しており、その安全性が確認されています。
      (平成21年7月15日、合格証受領)
      さらに、国の検査とは別に、均質な製品が安定的に供給されること等を目的として自主検査を行い、すべて合格しており、当社MOX燃料は品質が確保されています。

【経済性】

  1. MOX燃料はウラン燃料よりコストが高いため、プルサーマルは経済的に成り立たないのではないか。
    1. 原子力発電は、発電コストの中に占める燃料取得費の割合が約10%と小さいこと、さらに、全国の原子力発電所(原子炉)のうち、プルサーマルを実施する原子炉の割合が約1/3、原子炉あたりのMOX燃料の使用割合が約1/3(伊方3号機では約1/4)であることから、プルサーマルが多少のコスト高であっても、原子力全体の経済性に与える影響は原子力発電コストのわずかです。
      このコスト上昇分については、経営努力により吸収できるものと考えています。
      また、エネルギーの選択に際しては、経済性だけでなく、国情に応じた供給の安定性や、地球温暖化防止等の観点も考慮し、長期的かつ総合的な視点から判断する必要があると考えています。
    ○原子力発電コストへの影響
    原子力発電コストへの影響の図
  1. 「再処理はコストに合わない」との見方をする専門家がいるが、四電はどのように考えるか。
    1. 従来から原子力発電や再処理のコストに関する様々な議論がありますが、原子力発電では、発電原価に占める燃料費の割合が元々小さく、再処理はさらにその燃料費の一部です。これらの費用は、現在の原子力発電原価の水準を大きく変えるものではないと考えています。
      エネルギー資源の乏しい我が国において、将来にわたり、エネルギーを安定的に確保していくためには、原子燃料サイクルの確立による原子力エネルギーの有効利用が不可欠であります。今後とも、私ども電気事業者は、国の基本方針にしたがって、プルサーマル計画を着実に推し進め、ウラン資源の有効利用はもとより、わが国の原子燃料サイクルの確立、ひいてはエネルギー供給の安定確保に結びつけてまいりたいと考えております。
  1. 資源の有効利用を図るというが、どの程度のウラン資源が節約できるのか。
    1. 当社は、伊方発電所3号機でプルサーマルを実施することとしており、MOX燃料の使用割合は約1/4(40体)としています。この約1/4にはウラン燃料を使用しないで済むため、その元となる天然ウランを約1/4節約することができます。
      なお、伊方発電所全体からみれば、10%程度のウラン資源の節約につながるものと考えています。
    ○プルサーマルによるウランの節約効果(ウラン燃料1トンを作る場合の例)
    プルサーマルによるウランの節約効果の図
    ○伊方発電所全体での節約効果
    伊方発電所全体での節約効果の図
  1. エネルギーの消費と生成の関係で、プルサーマルがエネルギーの節約になるという資料があるのか。
    1. エネルギーの消費と生成に関する資料については、経済産業省のホームページに掲載されております。これによると、原子力発電のエネルギー収支(生み出すエネルギーと投入されるエネルギーとの比)は、生み出されるエネルギーの方がはるかに大きいとされており、プルサーマルを実施してもその傾向は変わるものではないと考えております。

【その他】

  1. 使用済MOX燃料の再処理はどうするのか。発電所に永久に貯蔵されるという心配はないのか。
    1. 使用済MOX燃料の処理については、国内外の実績もあることから、技術的に十分可能であり、その方策については、国において、検討が進められています。 そのため、当面の間は発電所内で貯蔵します。
  1. 住民の理解と信頼について、どのように考えているのか。
    1. 当社では、原子力発電を進めるに当たって、地域の皆さまのご理解と信頼を得るためには、伊方発電所の安全・安定運転の積み重ねが何よりも大切と考えております。今後とも、伊方発電所の安全・安定運転に努めるととともに、伊方発電所の徹底した情報公開に加えて、見学会、懇談会、訪問対話活動や地域行事への参加など地域に密着した取り組みを進め、地域の皆様のご理解とご信頼を得て参りたいと考えております。