定格熱出力一定運転

定格熱出力一定運転とは、原子炉の熱出力を原子炉設置許可で認められた定格値(100%)に保って運転することで、伊方発電所では2002年4月16日から実施しています。
従来の運転方法(定格電気出力一定運転)では、発電機の電気出力を電気事業法で認められた定格値(100%)に保つ必要があったため、タービンを回転させた後の蒸気の冷却に使用する海水の温度が低くなり発電所の熱効率が高くなる冬季などに原子炉の熱出力を調整していたのに比べ、定格熱出力一定運転ではより多くの電気をつくることができます。
また、定格熱出力一定運転は、原子力発電所の安全性を確保しつつ、今まで以上の電気を生み出すことができるため、資源の有効活用と二酸化炭素の排出量削減による地球温暖化抑制に貢献できる運転方法といえます。