平成14年8月6日
四国電力株式会社


伊方発電所第3号機の定期検査の終了について


 

  伊方発電所第3号機(加圧水型軽水炉、89万キロワット)は、本日15時30分、経済産業省による総合負荷性能検査に合格し、第6回定期検査を終了いたしました。

以 上

(参 考)

1.伊方3号機第6回定期検査実績
  ・定検開始 :平成14年 5月24日  
  ・臨   界 :  〃    7月10日  
  ・送電開始 :  〃    7月12日 (停止日数50日)
  ・100%電気出力 :  〃    7月17日  
  ・定格熱出力 :  〃    7月23日  
  ・定検終了 :  〃    8月 6日 (定検開始後75日目)


2.定期検査期間中に実施した主要な工事等

(1)燃料集合体の取替え
   燃料集合体157体のうち54体の燃料を取り替えた。
   
(2)1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象に係る配管調査
   1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象(平成12年10月13日)に鑑み、抽出ラインなどのステンレス製配管の付着物調査を実施し、異常のないことを確認した。
1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい事象
 ステンレス配管表面に付着していた塩化ビニールテープが、一定の条件下で熱分解して塩素イオンが残留し、塩化物応力腐食割れに至った事象
   
(3)2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合に係る調査
   2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合事象(平成13年9月8日)に鑑み、通常では人目に付きにくい原子炉容器周辺部などの狭隘部について点検を実施し、異常のないことを確認した。
2号機炉内核計装装置シンブル案内管の不具合事象
 原子炉容器金属保温と周辺コンクリートの間に挟まれた塩化ビニールテープが放射線分解し、周囲の湿分等と反応してさび状の液だれとなり、直下のシンブル案内管に軽微な欠陥を及ぼした事象
   
(4)原子炉キャビティ樹脂コーティング工事
   予防保全の観点から、原子炉キャビティのステンレス板溶接部の一部について樹脂コーティングを実施した。
原子炉キャビティ樹脂コーティング
 原子炉容器上部のプールを原子炉キャビティといい、内張りステンレスの溶接部表面に樹脂等を塗布してシール機能を強化する。

 

以 上

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