平成14年9月20日
四国電力株式会社


伊方発電所の安全確保活動全般に係る総点検実施計画の提出について



 当社は、原子力安全・保安院より8月30日付指示文書「原子力施設にかかる自主点検作業の適切性確保に関する総点検について」、愛媛県および伊方町より9月3日付要請文書「伊方発電所の安全確保活動全般に係る不正の有無の確認について」を受領いたしました。また愛媛県議会からも、9月13日付要請文書「東京電力鰍フ自主点検記録の不正に関する要請について」を受領いたしました。
 これらを受け、当社では、伊方発電所における安全確保活動全般に係る総点検につきまして、9月5日に原子力点検評価委員会を設置し、実施計画を検討してまいりました。

 このほど、その計画がまとまりましたので、本日、原子力安全・保安院、愛媛県、伊方町および愛媛県議会に、それぞれ実施計画書を提出いたしました。

 今後、本計画により総点検を行ってまいります。


以 上

(別紙)伊方発電所の安全確保活動全般に係る総点検実施計画の概要

別 紙

伊方発電所の安全確保活動全般に係る総点検実施計画の概要


1.実施内容
(1) 自主検査および定期検査作業に関する調査
a. 調査対象作業
 現在供用中の1次系設備およびタービン他主要2次系設備に関連する自主検査、定期検査作業(以下「自主検査等」という。)を対象とする。また、主要改造工事および事故故障等による水平展開に伴う点検作業についても対象とする。
b. 調査対象期間
 原子炉容器等主要な1次系設備は過去10年間分の自主検査等、その他1次系設備およびタービン他主要2次系設備は至近の自主検査等の分解点検・検査を対象とする。なお、調査対象期間は調査結果等の状況に応じて見直す。
c. 調査方法
(a)  当社の点検記録、工事報告書および協力会社保有の工事報告書、工事記録の間に、矛盾がなく適切であることを調査する。
(b)  電気事業法に照らして、工事計画の認可または届出が適切に行われていること、技術基準に適合していることを調査する。
(c)  電気事業法、原子炉等規制法および大臣通達に基づく国への報告が確実に行われていることを調査する。
(2) 日常点検に関する調査
   日常的な保守点検、運転中に実施する定期的な試験・検査について、過去1年間の当社保有の点検記録が適切であることを確認する。
(3) 異常報告に関する調査
   通報すべき事象が適切に報告されていること、通報連絡に関する業務が社内規定類に定められ、適切に実施されていることについて、過去1年間の状況を確認する。
(4) 社内体制・不正防止策に関する調査
   自主検査等の計画、実施、検査・試験および記録管理の各段階において、品質保証上の必要な事項が社内規定類に定められていることを確認する。
 自主検査等のうち代表的なものを選定し、その作業が社内規定類に従って実施されていることを、当社保有の報告書により確認する。
 また、JCO事故他に関し、対策として実施している活動のうち、不正防止策として考えられる事項の現状確認と評価を行う。
 
2.実施体制
   本調査は、原子力部門以外のメンバーからなる「原子力点検評価委員会」が実施する。
 
3.工程および報告
   調査結果については、平成14年12月および平成15年3月に中間報告、平成15年9月に最終報告を行う。


以 上

*: 本項目は、愛媛県、伊方町からの要請に基づき、国の指示に追加して実施する。


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