平成15年1月30日
四国電力株式会社
伊方発電所第2号機 定期検査中の不具合について
伊方発電所第2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、1月27日から第16回定期検査を行っております。1月29日、プラント運転停止後の1次冷却材の冷却・脱ガス操作※1を行っていたところ、14時19分、本来閉止状態であるべき加圧器逃がし弁2台が一時的に開状態になり、1次冷却材が加圧器逃がしタンク内に流入、1次冷却材の圧力が低下しました。
このため、運転中の1次冷却材ポンプBを手動で停止しました。調査の結果、定検作業の一つである加圧器圧力回路試験※2を、1次冷却材の圧力が大気圧まで下がった時期に実施すべきところ、実施時期が早すぎたことから、加圧器逃がし弁2台が一時的に開状態になったものと判明しました。
このため、1次冷却材の圧力を回復させ、1次冷却材ポンプAを起動し、正常状態に復旧しました。
今後、原因を調査いたします。本事象による、環境への放射能の影響はありません。
本事象は、国の法律・通達に基づく報告対象に該当する事象ではありません。
(参考) ※1: 脱ガス操作
原子炉の停止後、1次冷却材ポンプを運転して、1次冷却材中に溶け込んでいる放射性ガスを取り除くために行う操作※2: 加圧器圧力回路試験
加圧器の圧力を測定する回路に模擬信号を入力し、回路各部の出力信号を測定することにより、回路が正常に機能していることを確認する試験
添付資料−1 伊方発電所第2号機 加圧器逃がし弁位置図 (非公開) 添付資料−2 伊方発電所第2号機 1次冷却系統概略図
以 上
伊方発電所第2号機 1次冷却系統概略図
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