平成15年7月10日
四国電力株式会社



伊方発電所1号機 1次冷却材ポンプ封水注入系統流量計元弁
の不具合について



  伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、4月27日より第21回定期検査を実施中のところ、7月9日18時30分頃、1次冷却材ポンプ封水注入系統の流量計元弁から、3分間に一滴程度の僅かな漏えいがあることをパトロール中の保修員が発見しました。

 1次冷却系統の圧力、温度を低下させて、当該弁の分解点検を実施した結果、弁を構成する部品に欠損・割れなどの異常は認められなかったことから、漏えいの原因は、弁の開閉操作等に伴い弁内部の部品の締め付け状態が徐々に変化し漏えいが生じたものと推定しました。

 このため、当該弁の内部部品の取り替えおよび手入れを行い、現在、漏えいのないことを確認しながら、送電開始に向けて1次冷却系統の圧力・温度を再度上昇させております。

 本事象による、環境への放射能の影響はありません。

 本事象は、国の法律・通達に基づく報告事象に該当するものではありません。

(参考)
1次冷却材ポンプ封水注入系統
 1次冷却材ポンプ(1次冷却材を蒸気発生器から原子炉内に循環させるためのポンプ)の回転軸から1次冷却材が漏れ出すのを防止するため、1次冷却材よりも圧力の高い水(封水)をポンプ軸受部に供給する系統
   
流量計元弁
 1次冷却材ポンプ封水注入系統の流量計を設置している配管に取り付けている手動弁で、流量計の点検時以外は常時「開」としている。



添付資料−1 伊方発電所1号機 1次冷却材ポンプ封水注入系統流量計元弁位置図 (非公開)
添付資料−2 1次冷却材ポンプ封水注入系統流量計元弁漏えい箇所


以 上


添付資料−2







戻る

Copyright(C)YONDEN
Shikoku Electric Power Co.,Inc. / Kagawa,Japan
mail to : postmaster@yonden.co.jp