平成15年11月17日
四国電力株式会社
伊方3号機 原子炉容器内部構造物吊上金具(工具)の変形について
伊方発電所3号機は、第7回定期検査を実施しておりますが、11月15日、原子炉容器内部構造物の吊上作業の準備として、専用の吊上金具を使用してリハーサルを行っていたところ、金具の動きが円滑でなかったため点検を実施し、13時45分頃、当該金具の補助部品である補助リングおよびそれを支持する補助リング操作棒に変形があることを確認いたしました。
調査の結果、当該金具を監視カメラで案内棒上に位置決めした際に僅かなずれが生じていたため、案内棒と補助案内孔が干渉し、当該金具の補助リングおよび補助リング操作棒に変形を生じさせたものと推定されます。
このため、監視カメラ画像の視認性を高める等位置決めの精度の向上を図るとともに、変形した補助リング等を取り外し、水中カメラを増設して作業監視体制を強化したうえでリハーサルを再度実施いたしました。リハーサルが順調に終了したことから、本日、原子炉容器内部構造物の吊上作業を行います。
なお、本事象は国の法律に基づく報告事象に該当するものではありません。
(参考) ○ 原子炉容器内部構造物吊上作業
原子炉容器の溶接部の健全性を確認する検査の準備作業として、原子炉容器の内部構造物を専用の金具で吊り上げて取り外す作業。○ 補助リング
原子炉容器内部構造物吊上金具の位置決めを主案内孔で行うに当たって、その作業を補助する目的で設置されている部品。
添付資料−1 伊方3号機 原子炉容器内部構造物吊上作業リハーサル実施場所図 (非公開) 添付資料−2 伊方3号機 原子炉容器内部構造物吊上金具(工具)状況図
以 上
伊方3号機 原子炉容器内部構造物吊上金具(工具)状況図
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