平成15年12月15日
四国電力株式会社
伊方発電所3号機 原子炉容器フランジ部の漏えい検知配管の温度上昇について
伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)は、9月19日から第7回定期検査を実施しておりますが、12月14日16時11分、原子炉容器フランジ部(上蓋と胴体との接合部)からの一次冷却材漏えいを検知するために設置している配管の温度上昇を示す信号が発信しました。このため、当該配管の弁を閉じたところ、配管の温度は低下しました。
原因調査のため、当該弁を開いたところ、再度、一時的に漏えい検知配管の温度が信号発信時と同程度まで上昇しましたが、その後、徐々に低下しはじめました。
また、漏えい検知配管の下流部のドレン弁を開くことにより、当該配管内のたまり水を抜き取り、その成分を分析した結果、一次冷却材に含まれる濃度のリチウムは検出されませんでした。このことから、漏えい検知配管の温度上昇は、一次冷却材の漏えいではなく、原子炉容器フランジ部二重Oリング(パッキン)の間および配管内のたまり水が原子炉容器の温度上昇とともに加熱され、蒸気になって漏えい検知配管内に流れ込んだことによるものと判断されました。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
本事象は、国の法律に基づく報告事象に該当するものではありません。
添付資料−1 伊方3号機 原子炉容器フランジ部漏えい検知配管温度上昇箇所位置図 (非公開) 添付資料−2 伊方3号機 原子炉容器フランジ部漏えい検知配管概略系統図
以 上
伊方3号機 原子炉容器フランジ部漏えい検知配管概略系統図
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