平成16年1月17日
四国電力株式会社


伊方発電所1号機 タービン動補助給水ポンプの不調について


 通常運転中の伊方1号機において、1月16日13時からタービン動補助給水ポンプの定期運転を行っていたところ、14時31分頃、同ポンプの軸封部付近から白煙が発生しているのを運転員が確認しました。このため、同ポンプの定期運転を中止し、当該軸封部の分解点検を行うことといたしました。

 分解点検の結果、当該軸封部にグランドパッキンの肌荒れなどが認められましたが、それ以外には異常は認められませんでした。このことから、グランドパッキンとポンプの主軸を保護する軸スリーブとの接触面にかかる力が高まり、摩擦熱によってグランドパッキンの一部から白煙が発生したものと推定されます。

 このため、当該軸封部の手入れを行うとともに、グランドパッキンの取替を行いました。今後、再度、同ポンプの定期運転を行い、異常のないことを確認いたします。

 本事象によるプラントの運転への影響および環境への放射能の影響はありません。

 本事象は、国の法律に基づく報告対象に該当する事象ではありません。



(参考)
  ○ タービン動補助給水ポンプ
 補助給水ポンプとは、蒸気発生器への通常の給水ができなくなった場合に、これをバックアップするためのポンプ。
 伊方1号機には、蒸気駆動型のタービン動補助給水ポンプ1台と電動機駆動型の電動補助給水ポンプ2台を設置している。通常時は3台とも待機状態にあり、定期的に運転して異常のないことを確認している。


添付資料−1 伊方1号機 タービン動補助給水ポンプ 位置図 (非公開)
添付資料−2 伊方1号機 タービン動補助給水ポンプまわり概略系統図
添付資料−3 伊方1号機 タービン動補助給水ポンプ概略構造図



以 上

添付資料−2

伊方1号機 タービン動補助給水ポンプまわり概略系統図







添付資料−3

伊方1号機 タービン動補助給水ポンプ概略構造図







戻る

Copyright(C)YONDEN
Shikoku Electric Power Co.,Inc. / Kagawa,Japan
mail to : postmaster@yonden.co.jp