平成16年1月28日
四国電力株式会社


坂出市番の州地区におけるLNGの導入について



 当社は、既設火力の経年化対策やCO排出削減対策に取り組むとともに、総合エネルギー企業としての基盤整備を図る観点から、昨年2月以降、コスモ石油(株)と共同で、香川県坂出市番の州地区においてLNG導入に向けた立地可能性調査を進めてまいりました。その結果、同地区に立地するコスモ石油(株)坂出製油所内にLNG基地を建設するとともに、当社坂出発電所にLNGを導入することといたしました。

 

1.LNG基地の概要

 
  (1) 建設地点 香川県坂出市番の州緑町
(コスモ石油(株)坂出製油所内、敷地面積約7万m
   
  (2) 主要設備 地上式18万klタンク1基、気化設備等を建設する。
桟橋については、既存設備をLNG船にも対応できるよう整備する。
   
  (3) LNG基地の事業運営
    事業主体 当社ならびにコスモ石油(株)、四国ガス(株)の3社が出資して設立する新会社が事業運営を行う。
    事業内容 ・LNG基地の建設
・LNG受入、貯蔵、気化、払出し 等
   
  (4) スケジュール
平成16年6月目途 LNG基地の事業運営会社設立
環境アセスメント開始
平成18年度 着  工
平成22年度 運用開始
 
(図1)坂出市番の州地区地図
 
(図2)LNG基地の事業イメージ図
 

2.坂出発電所へのLNGの導入

 
 坂出発電所へのLNGの導入にあたっては、経年化の進行した1号機をリプレースするとともに、4号機をLNGに燃料転換する。
 
  (1) 1号機のリプレース
     坂出発電所1号機を撤去し、以下のコンバインドサイクル発電設備を新設する。
   
設備概要 28万kW級LNGコンバインドサイクル発電
主要工程 平成16年度  環境アセスメント開始
平成20年度  着 工
平成23年度  運転開始
 
  (2) 4号機の燃料転換
 坂出発電所4号機は、燃焼装置をLNG用に改造する工事などを実施し、燃料をLNGに転換する。
 LNG転換後の運転開始は、LNG基地の運用開始に合わせ、平成22年度を目途とする。
 
(参考1)坂出発電所の概要
 
(参考2)コンバインドサイクル発電の概念図
 
コンバインドサイクル発電とは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた複合発電方式。燃料となるガスを燃やしてガスタービンで発電した後、その高温排気を排熱回収ボイラに導き、蒸気を発生させて蒸気タービンで発電する。これにより、高い熱効率を得ることができる。
  


以 上

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