平成17年8月5日
四国電力株式会社
石綿使用状況等に関する調査結果と今後の対応について
当社では、石綿被害への社会的関心が高まるなか、石綿の使用状況等に関する調査を行ってまいりましたが、本日、その結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
1. 設備における使用状況について
(1) 調査期間:7月下旬〜8月初め
(2) 調査対象:
・発電所: 火力4個所、原子力1個所、水力58個所・変電所: 205個所・地中送電線: 101km・地中配電線: 694km・建物: 約2,700棟(3) 調査結果
石綿を含有する吹付け(吹付け石綿)
- 吹付け石綿は、一次製品であり飛散性があるため、計画的に適切な措置を実施しています。
- これまで、33棟での使用実績がありますが、このうち、25棟は既に石綿を撤去、2棟は飛散防止処置(封じ込め)を実施しています。
- 残る未対策個所は6棟ありますが(成分分析中4棟を含む)、事務所・ビルの天井裏や変電所防音室など、一般の方々の生活環境に影響を与えるような場所ではありません。
石綿含有製品
- 石綿含有製品は、二次製品であり、使用中においては飛散の可能性はありません。
- 定期検査や修繕工事等の機会にあわせて、順次、非石綿の代替品へ取替を行っております。
(なお、代替品のない一部の製品については、新規使用が認められております。)- 具体的な使用状況については、次ページを参照ください。
○建物および設備における主な石綿使用状況
(4) 今後の対応
石綿を含有する吹付け(吹付け石綿)
- 未対策個所について、早急に飛散防止措置などの対策を実施します。
石綿含有製品
- 代替可能なものは、引き続き、定期検査や修繕工事等の機会にあわせて順次、非石綿の代替品へ取替を行います。
- 現在、代替品がないものについては、業界団体である電気事業連合会が、代替品の研究・開発、技術評価などを検討することとしており、当社としても、これに参加し、今後の代替化計画を推進してまいります。
2. 健康被害について
これまで、当社に勤務されていた方で、労災認定された事例が1件あります。
認定時期:平成14年8月 被認定者:当社の元臨時職員 勤務場所:昭和27年から35年にかけて当社の旧西条発電所に勤務 被害状況:石綿肺に伴う続発性気管支炎 当社といたしましては、過去にこうした事例があることなどから、石綿による健康被害について、退職者の実態調査を行うこととしております。
なお、現時点で、当社グループ会社(22社)における、労災認定の事例はありません。
以 上
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