平成17年10月5日
四国電力株式会社

伊方発電所2号機  安全注入系統配管の微小な傷について(続報)

  第18回定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、9月30日13時05分頃、平成16年5月に発生した「伊方2号機余熱除去系統配管のひび」の水平展開で安全注入系統配管(ステンレス配管)の液体浸透探傷検査を実施したところ、格納容器スプレイポンプAの入口配管部1箇所で欠陥指示(長さ約10mm)が確認されました。なお、当該箇所からの漏えいは認められておりません。

  (9月30日お知らせ済み)

  当該箇所は配管の溶接部であり、その後、金属組織を調査するために表面の研磨および手入れを行ったところ、欠陥指示は消滅しました。このことから、傷の深さは約1mmで、配管溶接部の溶接金属が盛り上がった部分内に止まっていることが確認されました。

  今後、傷が発生した原因調査を行うことといたします。

  本事象による、環境への放射能の影響はありません。

  本件は、法律に基づく国への報告事象ではありません。


(参  考)

○安全注入系統
1次冷却材喪失事故時などに、原子炉容器内に冷却水を注入したり、原子炉格納容器内にスプレイでほう酸水を降らせたりする設備。
○格納容器スプレイポンプ
1次冷却材喪失事故などが万一発生した場合に、原子炉格納容器内の温度、圧力が上昇しないようにほう酸水をスプレイから放出させるためのポンプ。ほう酸水は燃料取替用水タンクなどから供給される。A、B2台のポンプが設置されている。
○液体浸透探傷検査
材料表面に液体を塗布し、その後現像液により傷に浸透した液体を表面ににじみ出させて、目視では確認できないような微細な傷を検出する検査。


以 上

添付資料−伊方2号機安全注入系統概略図




添付資料



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