平成17年11月17日
四国電力株式会社

伊方発電所2号機  原子炉容器入口管台の微小な傷について(続報)

  第18回定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、原子炉容器入口管台溶接部のレーザピーニング工事の施工前検査を実施したところ、11月9日、入口管台Aと一次冷却材入口配管との溶接部付近の内表面に微小な傷(長さ約2oが1箇所、長さ約1oが2箇所)が確認されました。なお、運転中には、一次冷却材の漏えいの徴候は認められておりません。

(11月9日にお知らせ済み)

  その後、当該箇所の超音波探傷検査を行った結果、傷は検出されないほど浅いことが確認されました。このため、管台内表面から慎重に研削しながら順次内部の状況を調査した結果、内表面から約3oの深さまで達した時点で傷はすべて消滅しました。
  また、3箇所の傷のうち2箇所は、工場製作時において管台内部のステンレス内張り部の補修溶接を行ったと思われる痕跡部位内での傷であることが確認されましたが、残りの1箇所は、傷ではなく溶接部表面のわずかなくぼみであると考えられます。
  なお、調査過程において、補修溶接の痕跡部位内に更に微小な傷が複数箇所確認されましたが、当初確認された傷と同様に消滅しました。

  今後、更に詳細な原因調査を行うとともに、当該箇所の補修を実施します。

  本件は、法律に基づく国への報告事象ではありません。


(参  考)

○レーザピーニング工事
配管の600系合金溶接部に配管内面からレーザを照射し、残留応力を低減させる工事で、応力腐食割れに対する予防保全工事。


以 上

添付資料−原子炉容器入口管台微小な傷の概要




添付資料



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