第18回定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、原子炉容器入口管台溶接部のレーザピーニング工事の施工前検査を実施したところ、11月9日、入口管台Aと一次冷却材入口配管との溶接部付近の内表面に微小な傷(長さ約2oが1箇所、長さ約1oが2箇所)が確認されました。なお、運転中には、一次冷却材の漏えいの徴候は認められておりません。
その後、当該箇所の超音波探傷検査を行った結果、傷は検出されないほど浅いことが確認されました。このため、管台内表面から慎重に研削しながら順次内部の状況を調査した結果、内表面から約3oの深さまで達した時点で傷はすべて消滅しました。
また、3箇所の傷のうち2箇所は、工場製作時において管台内部のステンレス内張り部の補修溶接を行ったと思われる痕跡部位内での傷であることが確認されましたが、残りの1箇所は、傷ではなく溶接部表面のわずかなくぼみであると考えられます。
なお、調査過程において、補修溶接の痕跡部位内に更に微小な傷が複数箇所確認されましたが、当初確認された傷と同様に消滅しました。
今後、更に詳細な原因調査を行うとともに、当該箇所の補修を実施します。
本件は、法律に基づく国への報告事象ではありません。
(参 考)
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