平成18年1月10日
四国電力株式会社

伊方発電所における通報連絡事象(平成17年12月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成17年11月分)について


事    象 発生月日 発表月日
1.伊方2号機   第5高圧給水加熱器の漏えい検査における不具合について
12月 1日
2.伊方2号機   安全注入系テストラインのドレン配管からの漏えいについて
12月20日 12月21日
事    象 発生月日 発表月日
1.伊方発電所   エタノールアミン排水処理装置ガス希釈ファンの不具合について
11月 2日 12月12日
2.伊方2号機   原子炉容器入口管台内表面の微小な傷について
11月 9日 11月 9日
3.伊方2号機   余熱除去系統配管の傷について
11月10日 11月10日

(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成17年12月分)

  1. 伊方2号機  第5高圧給水加熱器の漏えい検査における不具合について
  2. 伊方2号機  安全注入系テストラインのドレン配管からの漏えいについて

(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成17年11月分)

  1. 伊方発電所  エタノールアミン排水処理装置ガス希釈ファンの不具合について
  2. 伊方2号機  原子炉容器入口管台内表面の微小な傷について
  3. 伊方2号機  余熱除去系統配管の傷について
以 上

別紙1

伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成17年12月分)

1.伊方2号機  第5高圧給水加熱器の漏えい検査における不具合について

  12月1日15時頃、第18回定期検査中の伊方2号機において、機器の点検作業の一環として、第5高圧給水加熱器Aの漏えい検査を行ったところ、加熱器内部の管板と伝熱管の溶接部に、1箇所漏えいが確認された。
  調査の結果、当該箇所にごく微小な円形状の貫通穴(直径約0.1o以下)が1箇所確認されたため、当該箇所の補修を行い、12月27日、漏えい検査において異常のないことを確認した。
[第5高圧給水加熱器]
  高圧タービンの排気蒸気を取り出して、蒸気発生器への2次系水の給水を加熱する熱交換器。伊方2号機には、第5高圧給水加熱器はA、B2台ある。

第5高圧給水加熱器まわり概略系統図


2.伊方2号機  安全注入系テストラインのドレン配管からの漏えいについて

  12月20日、第18回定期検査中の伊方2号機において、安全注入系配管の一部取替工事に伴う配管通水確認を実施したところ、同日17時23分頃、作業員が、安全注入系配管に接続されるテストラインのドレン配管(排水管)から少量の1次系水が漏えいしていることを確認した。このため、当該箇所の隔離等を行い、漏えいは同日18時10分に停止した。(推定漏えい量:約2.5リットル)
  現在、当該箇所を切り取って原因調査を実施するとともに、切り取った当該箇所を新しい配管に取り替える作業を実施している。
  なお、漏えい水は、すべて床面の排水口から排水回収タンクに回収した。また、本事象による、作業員の被ばくや環境への放射能の影響はなかった。

[安全注入系テストライン]
  安全系の高圧注入ポンプの健全性を運転中に確認するために設置している系統で、定期的に高圧注入ポンプを起動し、本系統を用いて燃料取替用水タンクの1次系水を循環させることにより、当該ポンプの健全性を確認している。

伊方2号機 安全注入系配管概略系統図


別紙2

伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成17年11月分)

1.伊方発電所  エタノールアミン排水処理装置ガス希釈ファンの不具合について

○事  象
  11月2日13時10分頃、エタノールアミン排水処理装置のガス希釈ファンAにおいて、ファンの駆動輪(プーリー)が駆動軸から外れ、正常に運転できないことを保修員が確認した。
  点検の結果、ファンの駆動輪と駆動軸を固定している金具(固定キー、止めネジ)が脱落し、駆動輪と駆動軸が摩耗しているのを確認した。
  このため、摩耗していたファンの駆動輪と駆動軸(固定キー含む)を新品に取り替えた。
○原  因
  平成17年10月のエタノールアミン排水処理装置の点検に併せて当該ファンを点検した際、駆動輪と駆動軸を固定(締め付け)する力が止めネジの先端部の僅かな丸みにより低下した。このため、運転中の微小な振動で止めネジがゆるみ、駆動輪が駆動軸に固定できなくなったものと推定される。
○対  策
  当該ファンの組み立てに際し、止めネジを新品に取り替えるとともに、念のため、止めネジに接着剤を塗布し、駆動輪と駆動軸を固定した。
  また、再発防止の対策について、作業要領書に追記する。

エタノールアミン排水処理装置概略系統図


2.伊方2号機  原子炉容器入口管台内表面の微小な傷について

○事  象
  第18回定期検査中の伊方2号機において、原子炉容器入口管台溶接部のレーザピーニング工事の施工前検査を実施したところ、11月9日、入口管台Aと一次冷却材入口配管との溶接部付近の内表面に微小な傷(長さ約2oが1箇所、長さ約1oが2箇所)が確認された。なお、運転中には、一次冷却材の漏えいの徴候は認められなかった。
  その後、当該箇所の超音波探傷検査を行った結果、傷は検出されないほど浅いことが確認された。このため、管台内表面から慎重に研削しながら順次内部の状況を調査した結果、内表面から約3oの深さまで達した時点で傷はすべて消滅した。
  また、3箇所の傷のうち2箇所は、工場製作時において管台内部のステンレス内張り部の補修溶接跡と推定される箇所で傷があることが確認されたが、残りの1箇所は、傷ではなく溶接部表面のわずかなくぼみであった。
  なお、調査過程において、補修溶接跡と推定される箇所に更に微小な傷が複数箇所確認されたが、当初確認された傷と同様に消滅した。
○原  因
  その後、要因分析を行った結果、
  • 傷は工場製作時の局部的な補修溶接跡と推定される箇所に有り、補修溶接に使用された溶接金属が600系合金であったことから、1次冷却材に接している場合は、応力腐食割れが発生する可能性もあること
  • これまでの国内外の事例から、補修溶接方法によっては、600系合金溶接部で応力腐食割れが発生するために十分な引張残留応力が発生し得ることが確認されたこと
から、本事象は、工場製作時に600系合金で局部的な補修溶接を行ったことに伴い、当該箇所に高い引張残留応力が発生し、更に運転開始後に1次冷却材に接したことと相まって、応力腐食割れによるき裂が発生し、進展したものと推定される。
○対  策
  • 当該箇所について、耐食性に優れた690系合金を用いて補修溶接を行ったうえで、引張残留応力低減のため当該部位にレーザピーニングを行う。
    なお、傷が消滅した後、浸透探傷検査を実施し、問題ないことを確認している。
  • 伊方発電所では、600系合金が1次冷却材に接する箇所について、国の指示に基づき超音波探傷検査および外観点検を計画的に実施しており、この検査によって健全性を確認している。

報告書(伊方2号機  原子炉容器入口管台内表面の微小な傷について)  (PDF-929KB)

原子炉容器入口管台内表面の微小な傷の概要

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3.伊方2号機  余熱除去系統配管の傷について

○事  象
  11月10日、第18回定期検査中の伊方2号機において、余熱除去系統の配管取替工事のため取替範囲外にある配管を支えている構造物を取り外したところ、当該支持構造物に隠れている部分の配管にさび状のものが確認された。
  このため、当該箇所の液体浸透探傷検査を実施した結果、14時30分頃、欠陥指示(最大約12o)が確認された。なお、当該箇所からの漏えいの痕跡はなかった。
  その後、当該箇所の配管を切り出して調査した結果、ひび割れが確認され、ひび割れは配管表面から最大3.1oの深さまで進展していたが、当該配管の残り厚さが14.6oあり、強度上必要とされる厚さ(12.91o)を満足していることから、当該配管の強度に問題はなかった。
○原  因
  ひび割れについて、金属組織の詳細調査を行った結果、塩化物応力腐食割れによるひび割れと推定された。
  また、塩化物応力腐食割れが発生した原因について調査した結果、欠陥指示が確認された範囲がほぼ長方形でテープを貼ったような形状をしていたことから、建設時に配管識別等のために当該配管に貼り付けた塩化ビニールテープが、その後、プラント起動時に流入した高温水により熱分解し、塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。
  なお、過去に実施した配管付着物調査で本事象が発見されなかったのは、当該箇所が容易に取り外しできない配管支持構造物に覆われ、特に目視では容易に確認できない狭隘な箇所であり、調査時には既に塩化ビニールテープがなかったことから、発見に至らなかったものと推定される。
○対  策
  • ひび割れを確認した当該配管は新品に取り替える。
  • 当該箇所と同様な配管支持構造物については、同様な事象が発生する可能性が否定できない14箇所のうち、11箇所について、さび等の有無について詳細な確認を行い、異常のないことを確認し、3箇所については、配管取替工事に関連して配管支持構造物を取り替えた際に浸透探傷検査を実施し、異常のないことを確認した。
  • 1,3号機についても、計画的に実施している配管点検に併せ、次回定期検査時に2号機と同様の点検を実施する。

伊方2号機余熱除去系統概略図

 


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