平成18年12月15日
四国電力株式会社
旧規格電柱の点検及び建替の実施計画に関する報告書の提出について
当社は、12月8日、経済産業省原子力安全・保安院より、耐食性の低い鉄筋を使用した電柱(以下、旧規格電柱※という)の点検と必要な建替を早急に行うための実施計画を作成し、報告するよう指示をいただきました。
(12月8日発表済み)
これを受け、当社は、実施計画を作成し、本日、経済産業省原子力安全・保安院へ報告書を提出しました。
報告書は別紙のとおりです。
当社といたしましては、お客さまにご安心いただけるよう、実施計画に基づき早期に点検を実施するとともに、必要な建替を行ってまいります。
※当社が使用している大日コンクリート工業(株)(本社名古屋市)製の昭和44年〜平成5年製のコンクリート製の電柱
<報告書の概要>
1.点検計画
(1)初回点検の実施計画
平成14年度の点検・建替基準強化後、点検が済んでいない約4万本(11月末時点)について、点検終了時期を当初予定の19年3月末から、19年1月末に前倒しする。
(2)2回目以降の点検
点検周期については、これまでは、健全柱は5年1巡、ひび割れの兆候が見られる要管理柱は3年1巡としていたが、2回目以降の点検については、すべて3年1巡で実施する。
2.建替計画
現在建替を計画している約1.2万本については、平成19年度中に建替を完了するとともに、今後新たに発見されるものについても、1年以内に建替する。
以 上
(別紙)電柱の点検及び建替の実施計画に関する報告について(保安院への報告書)
(別 紙)
平成18年12月15日
経済産業省
原子力安全・保安院長
広瀬 研吉 殿
四国電力株式会社
取締役社長 常盤 百樹
電柱の点検及び建替の実施計画に関する報告について
平成18年12月8日付「電柱の点検等の実施について」(平成18・12・07原院第3号)に基づき、水素脆化が進展しやすい鉄筋を用いた電柱(昭和44年〜平成5年製の旧規格電柱)の点検及び建替の実施計画について、別紙のとおり報告いたします。
別紙1:旧規格電柱の点検計画
別紙2:旧規格電柱の建替計画
別紙1:旧規格電柱の点検計画
1.初回点検の実施計画
- 水素脆化が進展しやすい鉄筋を用いた、昭和44年〜平成5年製の旧規格電柱については、従来から注意深く点検を行っておりましたが、平成12年・14年に発生した折損事故に鑑み、平成14年度に点検・建替基準を強化し、これに基づき、本年11月末までに、約47万本(平成14年当時)のうち、約43万本の初回点検を完了しております。
- 残る約4万本は、不平衡張力のかかりにくい、真っ直ぐな線路にある電柱や十字の交差柱のため、折損の可能性は極めて低いと考えられることから、18年度末までに初回点検を終了する予定としておりました。
- 今回のご指示を受け、この残る約4万本については、可能な限り点検を前倒しし、平成19年1月末までに初回点検を終了させることといたします。
具体的な点検の月別展開は以下のとおり。
| (千本) |
| 実施年月 |
H18年11月末 |
H18年12月末 |
H19年1月末 |
点検実施数 |
|
20 |
18 |
月末の点検未実施数 |
38 |
18 |
0 |
2.2回目以降の点検
- 旧規格電柱(H18年11月末現在で約43万本)の2回目以降の点検については、3年1巡(※)で実施いたします。
- 具体的な点検方法としては、14年度に定めた現行の点検基準に基づき、電柱全体を対象とした目視点検に加え、昇柱点検や高所作業車を用いた点検などを効果的に実施いたします。また、ひび割れ部、ひび割れの兆候である「たわみ個所(不平衡張力が掛かっている個所)」やコンクリートの欠け等には、非破壊診断装置を用いて内部鉄筋の破断の有無を確認いたします。
| ※ |
過去の試験や知見から、コンクリート柱の表面に初期のひび割れが生じてから、内部の鉄筋が破断に至るまでには、比較的長い時間がかかると考えられることから、3年1巡の点検により、旧規格電柱は的確に管理できると判断しております。 |
- コンクリート柱にひび割れを発生させ、これを曝露試験した結果、少なくとも5年後に鉄筋の強度上の問題は認められなかった。(曝露試験例)
- コンクリート柱の表面に初期のひび割れが生じてから、内部鉄筋に錆びが発生するまでの期間には3年程度要するという知見が得られている。
- 当社の現行の点検・建替基準は14年度から適用しているが、この基準で点検した電柱で折損事例は発生していない。
別紙2:旧規格電柱の建替計画
1.これまでの建替状況
- 建替が必要な旧規格電柱については、点検結果に基づき優先順位を付して計画的に建替を行っており、平成14年度以降これまでに約4.5万本を建替いたしました。
- また、現在(本年11月末)建替を計画している電柱は約1.2万本ありますが、これらについては、劣化状況が軽微で折損リスクの低いものが主であります。
<建替の対象等>
- 水分の浸入による鉄筋の腐食が懸念される「ひび割れ」を有する電柱全数としております。
- 非破壊診断装置により鉄筋破断が確認されたものについては、優先的に建替しております。
- 建替までに用地事情等で時間を要する場合には、補強を確実に実施しております。
2.今後の建替計画
- 現在建替を計画している約1.2万本については、工事施工能力を最大限活用し、平成19年度中に建替を完了させます。また、今後新たに発見されるものについても、1年以内に、建替することといたします。
- 建替までに用地事情等で時間を要する場合には、これまでと同様に補強を確実に実施してまいります。
- 具体的な建替の年度別展開は以下のとおり。
| (千本) |
|
H18年11月末 |
H18年度末 |
H19年度末 |
新規発生(想定数) |
|
1 |
1 |
建替実施数 |
|
3 |
11 |
建替未実施数 |
12 |
10 |
0 |
以 上
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