平成19年4月10日
四国電力株式会社
通報連絡事象に係る報告書の提出(平成19年2月分)について
- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 |
発生月日 |
発表月日 |
1.伊方3号機 |
制御用空気圧縮機Aの不具合について |
|
2月 1日 |
2月 1日 |
2.伊方1号機 |
脱気器加熱蒸気圧力制御弁からの空気漏れについて |
|
2月 5日 |
3月12日 |
なお、平成19年3月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象はありません。
- 伊方3号機 制御用空気圧縮機Aの不具合について
- 伊方1号機 脱気器加熱蒸気圧力制御弁からの空気漏れについて
以 上
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成19年2月分)
- 事 象
2月1日、通常運転中の伊方3号機において、制御用空気圧縮機Aの無負荷運転電流値および吸気弁周辺の温度が若干高い傾向を示していたため、同日13時30分頃、吸気弁No.4の消耗部品を取り替えて確認運転を実施したが、吸気弁周辺の温度が高いままであったため、14時50分頃から当該圧縮機の詳細な点検を行った。
点検の結果、制御用空気圧縮機Aの第1シリンダ内にある吸気弁を押さえるバネ2個に折損および1個にひびがあることを確認した。その後、当該バネ3個を含む第1シリンダ内の4個の吸気弁全てのバネを新品に取り替えて運転状態に異常のないことを確認し、2月7日10時00分、通常状態に復旧した。
- 同型である圧縮機Bについて、2月28日に点検した結果、異常はなかった。
なお、念のため、点検時にバネを新品に取り替えた。
- 当該バネについて、受け入れ時に内面目視検査および浸透探傷試験を実施することとした。また、今回の事象においてバネ内側の軸方向に垂直な擦り傷が発生する可能性があることがわかった旨、メーカに周知するとともに、メーカへの発注時の要求事項として製作時の検査項目に内面目視検査と浸透探傷試験を追加する。
- 運転中の故障に対応するために、当該バネ(1台分4巻)の予備品を常備しておく。
制御用空気圧縮機概略系統図
- 事 象
2月5日、通常運転中の伊方1号機において、脱気器加熱蒸気圧力制御弁(空気作動弁)より少量の制御用空気が漏れていることを、同日13時15分頃、保修員が確認したため、制御用空気を供給している元弁を閉止した結果、空気漏れは停止した。
点検の結果、弁開度調節器のガスケットの一部が損傷して空気が漏れていたことが判明したため、当該ガスケットを新品に取り替えて、漏れがないことおよび弁の開閉が正常にできることを確認し、同日17時04分、通常状態に復旧した。
- 原 因
調査の結果、弁開度調節器の部品を組み立てた際、ネジの締め付ける力が強かったため、ガスケットが伸ばされ当たり面よりはみ出した。その後、内部の空気圧により、さらにガスケットが押し出されて破損し、制御用空気が漏えいしたものと推定される。
- 作業要領書に、ガスケットを締め付ける力の管理を行うことを記載した。
- 同型式弁開度調節器の全数について、排気口より異常な空気漏れのないことを確認した。
- 同型式弁開度調節器の全数について、至近の定期検査にてガスケットの異常なはみ出しの無いことを確認する。
伊方1号機 脱気器加熱蒸気概略系統図
戻る
Copyright(C)YONDEN
Shikoku Electric Power Co.,Inc. / Kagawa,Japan
mail to : postmaster@yonden.co.jp