平成19年10月1日
四国電力株式会社

伊方発電所3号機  燃料集合体支持格子の一部損傷の原因と対策について

  伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、第10回定期検査において燃料取り出し中のところ、9月15日18時55分頃、原子炉から取り出した燃料集合体(以下「燃料」という)1体において、燃料棒を束ねている9段の支持格子のうち下部から3段目の一部が欠けていることを水中カメラで確認しました。
  その後、当該燃料の最下段の支持格子に、欠損した破片らしきものがひっかかっていたことから、回収して寸法・形状の照合を行った結果、3段目の支持格子の欠損部(ガイドベーン)と一致することを確認しました。また、取り出した157体の燃料全数について点検を行った結果、当該燃料を除く156体に異常は認められませんでした。

(9月15日、21日にお知らせ済み)

  原因調査の結果、

  ものと推定されました。

  このため、今後は、燃料の取出・装荷時に隣接する燃料の支持格子のかみ込みを避けるため、燃料の周囲4面のうち1面または2面が他の燃料と接する場合は、隣接する燃料から離れた位置で燃料を取り扱うこととします。また、離れた位置で燃料を取り扱うことができない場合は、燃料の3面以上が接しておれば水平方向の動きが拘束されて隣接する燃料の支持格子どうしが干渉してかみ込むことはないので、ガイド工具を使用して3面以上が接する状態にして取り扱うこととします。この旨を作業要領書に明記します。
  今後、万一、支持格子に変形が認められた場合には、装荷状態、運転状態の評価に加えて燃料の取出・装荷時の取扱いの評価を行い、再使用可否の判断を行うこととします。
  損傷した当該燃料については、再使用しないこととします。

以上
添付資料1  燃料集合体概要図
添付資料2  事象発生の推定メカニズム



添付資料1

燃料集合体概要図


添付資料2

事象発生の推定メカニズム

事象発生の推定メカニズム

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