平成20年4月23日
四国電力株式会社

伊方発電所1号機第25回定期検査の実施について

伊方発電所1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、4月26日から約2ヶ月運転を停止し、第25回定期検査を以下のとおり実施する予定です。

1．主なスケジュール

定検開始日	：	平成20年	4月26日
送電開始日	：	平成20年	6月22日
定検終了日	：	平成20年	7月17日

2．定期検査で行う検査件数（定期事業者検査）

108件

3．検査を実施する主な設備

原子炉本体
原子炉冷却系統設備
計測制御系統設備
燃料設備
放射線管理設備
廃棄物処理設備
原子炉格納施設
非常用予備発電装置
蒸気タービン

4．燃料集合体の取替

燃料集合体全数121体のうち、20体を新燃料に取り替える予定

5．定期検査中に実施する主要な工事等

（1）ほう酸配管、ほう酸フィルタ取替工事

配管溶接部の信頼性向上を図る観点から、ほう酸ラインの一部配管およびほう酸フィルタと配管の継手を、ソケット溶接式継手から突合わせ溶接式継手へ取り替える。なお、取替に伴いほう酸フィルタの取替を行う。

（2）1次系配管取替工事

配管溶接部の信頼性向上を図る観点から、余熱除去冷却器出口ラインの一部配管および弁の取替を行う。

（3）放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事

  放射性廃棄物処理設備の効率的な運用等を図るため、一部設備の号機間の共用化及び廃止を行う計画である。
  今回の定期検査期間中において、1号機ガス圧縮装置への出入口連絡配管の設置を行い、1号機のガス圧縮装置2基を1，2号機共用設備とするとともに2号機のガス圧縮装置2基の廃止を行う。さらに、水素廃ガス貯蔵タンクから転用するガス減衰タンクを含む全てのガス減衰タンク（14基）を1，2号機共用設備とする。
  また、廃液蒸発装置1Ａの廃止を行う。

（4）耐震性向上工事

耐震安全性に関する信頼性を更に向上させる観点から、プラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行う。

（5）湿分分離加熱器内部点検

2号機第20回定期検査において、湿分分離加熱器の天板と仕切板の溶接部に割れが確認され、補修を実施したことから、同じ型式・仕様である1号機の湿分分離加熱器について、2号機と同様の点検を行って健全性を確認し、必要に応じて対策を実施する。

以　上

添付資料1－伊方発電所1号機配管等取替工事概要図

添付資料2－放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要

添付資料3－耐震性向上工事について

添付資料 1

伊方発電所1号機　配管等取替工事概要図

（印刷用）伊方発電所1号機配管等取替工事概要図 (PDF-31KB)

添付資料 2

放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要

添付資料 3

耐震性向上工事について

当社では、現在、新耐震指針に照らした耐震安全性評価を進めておりますが、伊方発電所1、2号機については平成21年2月まで、3号機については平成20年7月までかかる見込みとなっております。
このため、地域の皆様のより一層の安心につながるよう、耐震安全性評価結果を待たずに、自主的に耐震性向上工事に取り組んでいくこととし、平成19年4月より実施した1号機第24回定期検査より、耐震性向上工事を開始いたしました。
今回の1号機第25回定期検査では、1号機のプラント用蓄電池について、支持構造物の一部をサイズの大きなものに取替え、耐震性を向上します。なお、今回の工事箇所の選定にあたっては、既往評価における設備の耐震裕度や、周辺設備の工事の有無などを考慮し、総合的に判断したものです。
また、他の設備につきましても耐震性向上対策に関する検討を進め、計画を具体化し、順次、実施していくことを考えております。
なお、現在実施している新耐震指針に照らした耐震安全性評価において、今後、更なる耐震性向上対策を実施することが望ましいと判断される場合には、適切に対応していきたいと考えております。

【工事概要：プラント用蓄電池】

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