新しい燃料費調整制度の実施について

燃料価格の変動を電気料金に反映させる燃料費調整制度について、平成21年１月の電気事業分科会でその内容の見直しが報告され、本年2月に同制度に関係する経済産業省令が改正されました。

当社は、この改正に基づき、本年5月分の電気料金から同制度の内容を見直すこととし、本日、電気事業法の規定により、経済産業大臣に対し電気供給約款等の変更届出を行いますので、その内容をお知らせいたします。

1．燃料費調整制度見直しの内容

燃料費調整制度について

• 燃料価格変動を迅速に料金に反映させるとともに
• 急激な燃料価格変動により料金が大きく変動することを回避する

観点から、以下のとおり見直すこととなりました。

(1)燃料費調整による反映期間の変更

燃料費調整単価は、現行制度では3ヵ月ごとに見直しておりましたが、今後は毎月見直しを行い、調整月の3～5ヵ月前の3ヵ月間の平均燃料価格を反映させることといたします。

[燃料価格の変動分を電気料金に反映するイメージ]
 

(2)燃料費調整を行わない範囲の廃止

現行制度では、平均燃料価格の変動が基準燃料価格（25,200円／kl）の±5％以内に収まる場合に燃料費調整を行わないこととしていますが、今後はこの範囲についても調整を行います。

2．適用開始時期

平成21年5月分の電気料金から適用いたします。

3．制度見直しに伴う経過措置について

燃料費調整制度の見直しに伴い、平成20年10月から平成21年1月の燃料価格の一部が電気料金に反映されなくなるため、この反映されない燃料価格に相当する調整単価を平成21年5月分から平成22年3月分の11ヵ月間の燃料費調整単価に加算させていただきます。

[経過措置単価]	(低圧従量制供給の場合)
平成21年5月分～平成22年3月分	＋0.04円/kWh

4．平成21年5月分の電気料金に適用される燃料費調整単価について

新しい燃料費調整制度が初めて適用される平成21年5月分の燃料費調整単価につきましては、平成20年12月から平成21年2月の燃料価格実績に基づき算定いたしますので、平成21年2月の貿易統計実績が発表される平成21年3月30日（予定）に改めてお知らせいたします。

5．その他

特定規模電気事業者の発電機故障や需要急増に伴う電力不足を当社がバックアップ供給する際の料金（不足供給料金）における燃料費調整についても、今回の制度変更の趣旨に鑑み小売料金と同様の見直しを実施いたします。

以    上

別    紙－燃料費調整制度の概要

---

別    紙

燃料費調整制度の概要

1．燃料費調整制度とは

燃料費調整制度は、原油・石炭等燃料費が為替レートや価格の変動により上昇あるいは低下した場合、一定の基準により自動的に電気料金を調整する仕組みです。

　具体的には、基準となる燃料価格（＝基準燃料価格[25,200円/kl]）と財務省が発表する貿易統計実績をもとに算定する燃料価格の3ヵ月平均値(＝平均燃料価格)との変動分を電気料金へ反映（燃料費調整）するものです。

[電気料金の算定方法]
 

2．燃料費調整の実施時期

3．燃料費調整の実施範囲

以    上

---