平成21年03月10日
四国電力株式会社

伊方発電所における通報連絡事象に係る報告書の提出
(平成20年12月分)について

  •   過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事    象 発生月日 発表月日 公表区分
伊方発電所1号機   原子炉保護回路の不具合について
12月2日 1月13日
県の公表区分 A:即公表
  B:48時間以内に公表
  C:翌月10日に公表
  •   なお、平成21年2月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象はありませんでした。
(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成20年12月分)


以  上

別 紙

伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成20年12月分)

伊方発電所1号機 原子炉保護回路の不具合について

  • 事 象

      12月2日8時49分、通常運転中の伊方発電所1号機の中央制御室において、原子炉の運転状態の異常を示す信号が発信しました。その後、運転パラメータを確認した結果、原子炉の運転状態に異常はなく、当該信号は発信から約5分後に復帰しました。その後の調査で、原子炉保護装置の4つに多重化された保護回路のうち、1つのチャンネルの中性子束の信号回路に不具合が生じた可能性があることを確認したため、当該回路のカードを予備のカードに交換しました。なお、カード交換中も他の3つのチャンネルは正常であり、原子炉の運転に問題はありませんでした。
  • 原 因

     調査の結果、当該回路のカードや信号を増幅させる絶縁アンプには異常がありませんでした。また、カード交換後も中性子束信号の微小な変動が断続的に発生していましたが、中性子束信号を監視強化するために信号を仮設記録計に入力してから以降は発生しなくなったことから、今回の原因は、ケーブル接続部に接触不良が発生し、原子炉保護回路の中性子束信号が一時的に変動して原子炉の運転状態の異常を示す信号が発信したものと推定されました。
     なお、中性子束信号の微小変動が発生しなくなったのは、仮設記録計への信号接続作業に伴うケーブルの解線・結線により、ケーブル接続部に発生していた接触不良が解消されたためと考えられます。
  • 対 策
  • 現在実施中の第26回定期検査における中央制御盤等取替工事に伴い、当初の工事計画通り、当該信号回路一式を取り替えます。
  • 今回の事象を踏まえて、安全上重要な設備のケーブル接続部での接触不良の発生を防止するため、事象の概要および結線作業やケーブル接続部の点検などにおける注意すべきポイントをまとめたワンポイントレッスンを作成し、関係者に周知します。

伊方発電所1号機 原子炉保護回路概要図

PDFマーク(印刷用) 伊方発電所1号機 原子炉保護回路概要図  (PDF-16KB)

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