- 平成21年12月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の2件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
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12月9日 | - | C | ||
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12月15日 | 12月16日 | B |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
- なお、今月は、過去に発生した通報連絡事象についての原因と対策をまとめた報告書の提出はありませんでした。
(別紙) 伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年12月分)
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年12月分)
1.伊方発電所3号機 セメント固化装置廃棄物処理室用空調ユニットの不具合について
12月8日23時14分、通常運転中の伊方発電所3号機において、原子炉補助建屋3階(管理区域外)のセメント固化装置廃棄物処理室の空調ユニットが停止した警報が発信し、12月9日1時34分、空調ユニットの冷却水系統に異常があることを保修員が確認しました。
調査の結果、空調ユニットに通水している冷却水の出口弁内部に付着物があることを確認したことから、この付着物により出口弁内部の流路面積が減少したために冷却水の流量が低下して、空調ユニット内の冷媒ガスが十分に凝縮されなくなり、冷媒ガスを凝縮している凝縮器内の圧力が上昇して、空調ユニットが停止したものと推定されました。
このため、当該出口弁内部の手入れおよび、凝縮器内部のエアブローを行い、冷却水を適正な流量に調整した後、空調ユニットを運転して異常のないことを確認し、12月18日10時30分、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細調査を実施します。
(印刷用)伊方発電所3号機 セメント固化装置廃棄物処理室空調系統概略図 (PDF-15KB)
2.伊方発電所 高圧圧縮減容装置の油圧系統接続部からの油漏れについて
12月15日13時30分、伊方発電所雑固体処理建屋1階(管理区域内)において、 高圧圧縮減容装置付近から少量の油が漏れていることを保修員が確認しました。その後、約2リットルの油が高圧圧縮減容装置運転時にシリンダ上部の油圧系統接続部(ブロック継手)から漏れたものであることを確認しました。
調査の結果、当該ブロック継手を取り付けているボルトにわずかな緩みがあり、合わせ面のOリングの一部が本来の位置からはみ出して損傷しており、Oリングの損傷箇所から油が漏れ出ていたことを確認しました。
このため、Oリングを取り替えて、当該装置を運転し、12月21日13時45分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細調査を実施します。
(印刷用)伊方発電所 高圧圧縮減容装置概要図 (PDF-22KB)