通常運転中の伊方発電所1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)の使用済燃料ピットエリア(管理区域内)において、3月29日、使用済燃料ピットの周囲に設置している手すり(脱着可能型)を固定しているボルトの落下防止金具の一部(直径5mm、長さ7mm)が欠損していることを保修員が発見しました。
その後、使用済燃料ピット周辺および使用済燃料ピット内の目視確認を実施しましたが、欠損部分を発見することは出来なかったことから、同日20時30分、使用済燃料ピット内に落下している可能性もあり、容易に発見できないと判断し、詳細調査をすることとしました。
本事象によるプラント運転への影響はなく、法律に基づく国への報告事象に該当するものではありません。また、環境への放射能の影響もありません。
(3月30日 お知らせ済み)
その後、さらに落下防止金具に欠損部が1箇所あることを発見しました。
使用済燃料ピット内をカメラで調査した結果、落下防止金具を設置している手すりの下部の使用済燃料ピットと燃料検査ピットの連絡部底面において、欠損部分と思われる部品を1個発見し、また、手すり固定柱の根元床面において、その後発見した欠損部の欠片を2個発見し回収しました。
これらの回収部品が落下防止金具の欠損部と一致したことから、欠損部が全て回収されたと判断し、今後、欠損が生じた原因等について調査します。
以上
(添付資料) 伊方発電所1号機 使用済燃料ピット 手すり固定用ボルト落下防止金具 概略図
伊方発電所1号機 使用済燃料ピット 手すり固定用ボルト落下防止金具 概略図
(印刷用) 伊方発電所1号機 使用済燃料ピット 手すり固定用ボルト落下防止金具 概略図 (PDF-70KB)