平成22年07月08日
四国電力株式会社

伊方発電所1号機 非常用ディーゼル発電機冷却用海水配管および原子炉補機
冷却用海水配管からの漏えいについて

  伊方発電所1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)において、通常運転中の4月27日、非常用ディーゼル発電機1Bの冷却用海水供給配管に僅かな海水のにじみを確認しました。また、同機において、第27回定期検査を5月14日に開始した後、6月11日には、原子炉補機冷却水冷却器1Aの冷却用海水供給配管からの海水の漏えいを確認しました。
  上記2箇所については、当該箇所の隔離等により、漏えいは停止しました。また、前者については、当該配管を取り替えて漏えいがないことを確認し、5月3日、通常状態に復旧しています。

(6月11日までにお知らせ済み)

  調査の結果、前者の原因については、過去において当該配管の保守点検作業を実施した際に、使用した工具により配管内面のポリエチレンライニングにき裂を生じさせ、その後、進展したき裂から浸入した海水により炭素鋼管が腐食して貫通に至ったものと推定しました。
  一方、後者の原因については、当該配管上流に設置された弁の開度状態による流速の急激な変化により、配管内面のゴムライニングに局所的な減肉および剥離が発生した結果、ゴムライニングが損傷し、そこから浸入した海水により炭素鋼管が腐食して貫通に至ったものと推定しました。

  本事象に係る対策については、以下の通りです。

・漏えいの認められた2箇所の配管を新しい配管に取り替えました。

・原子炉補機冷却海水設備配管等の全数についてライニングの点検を行い、健全性を確認しました。なお、8箇所のライニング面にき裂等が確認されたことから、これら全ての箇所について、ライニングの再施工等を実施しました。

・原子炉補機冷却海水設備配管について、直接目視点検できない箇所については、ファイバースコープ等による内面点検を実施するとともに、ライニング面等の点検の頻度を上げることとします。

・保守点検作業において工具を使用する場合は、ライニング表面に傷をつけないよう、 作業上の注意事項を作業要領書に反映するとともに関係者全員に周知します。

・ライニング点検の結果について、点検結果を明確化した点検記録を作成するよう作業要領書に反映します。

以上


(添付資料)伊方発電所1号機原子炉補機冷却海水設備配管からの漏えいについて (PDF-174KB)

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