平成22年07月27日
四国電力株式会社

電化促進の取り組み状況について ~電化住宅が20万口を突破~

「低炭素社会の実現」に向けた動きが加速するなか、省エネ・省CO2の切り札として、電化によるエネルギーの効率的利用が一段と注目を集めています。

こうした状況のもと、当社グループにおいても、四国地域の低炭素化に貢献するとともに、新たな需要創造を図っていく観点から、様々な分野における電化促進に積極的に取り組んでいます。

1.家庭分野における電化

家庭分野においては、「安心」「快適」「経済的」といった特長を有する電化住宅が好評で、年間3万口程度のペースで増加しています。平成22年6月末時点で、電化住宅の契約口数が20万1,700口となり、20万口の大台を突破しました。

特に、環境性や経済性に優れたエコキュートの設置口数が高い伸びとなっており、電化住宅普及の牽引役となっています。

(1)電化住宅契約口数の推移

電化住宅契約口数の推移のグラフ

(2)新築住宅における電化住宅の採用比率

新築住宅における電化住宅の採用比率のグラフ

注:新築住宅の電化採用比率は、電化住宅の新築契約口数を新設住宅着工戸数(国土交通省 総合政策局発表の数値)で除したもの。

(3)エコキュート設置口数の推移

エコキュート設置口数の推移のグラフ
 

 

※1)エコキュート
 「ヒートポンプ」を利用した電気給湯器です。従来の電気給湯器に比べ3分の1のエネルギーでお湯を沸かすことができ、環境性や経済性に非常に優れています。

※2)ヒートポンプ
 空気や水等の熱を汲み上げ、その熱を利用して、効率よく室温の上げ下げ(空調)をしたり、お湯を沸かし(給湯)たりします。投入した電力に対して約3~6倍の熱エネルギーを得られ、燃焼式システムと比較して、大幅な省エネルギー・省CO2効果が期待できます。

エコキュート、ヒートポンプの図 

 

(4)電化住宅に対するお客さまの満足度評価

電化住宅にされたお客さまへのアンケート調査結果によると、電化住宅の「安心」「快適」「経済的」なメリットが高く評価され、98.4%の方が電化住宅に満足されています。

 電化住宅に対するお客さまの満足度評価のグラフ

電化住宅ご採用後、約半年が経過したお客さまを対象にダイレクトメールにより実施

アンケート取得期間:21年4月~22年3月
回答数:9,290件

 

2.業務用分野における電化

ビルや商業施設などの業務用分野においても、電気式ヒートポンプやIH(電磁誘導加熱)を切り口として、空調・給湯、厨房等の熱源における電化促進に努めており、着実に成果をあげています。

(1)業務用電化の開発容量

業務用電化の開発容量のグラフ

(2)業務用電化厨房の導入件数の推移

業務用電化厨房の導入件数の推移のグラフ

3.産業用分野(工場)における電化

産業用分野における熱源は、従来、ボイラー蒸気が多く用いられ、電化の難しい分野でしたが、近年、大容量の高温型ヒートポンプの開発が進んでおり、加温・加熱プロセスでの電化が可能となってきております。

当社では、産業用分野を新たな電化需要が見込める分野として注目し、積極的な電化提案を進めております。

■産業用分野における最近の電化実績

製造業

(株)南電器製作所
[香川県多度津町]

塗装乾燥工程に熱風発生ヒートポンプを導入

製薬業

大塚製薬(株)徳島板野工場
[徳島県板野町]

冷水と温水が同時に供給可能な空冷ヒートポンプチラー※を導入

印刷業

(株)北四国グラビア印刷
[香川県観音寺市]

新たに電気ヒータを利用したVOC(揮発性有機化合物)対策装置を導入

※チラー:ビルや工場の空調用の冷水を作る冷凍機。 




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