通常運転中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)の原子炉補助建家3階(管理区域内)充てんポンプ2B室内において、8月16日11時35分、ポンプ点検用フランジ部から1次冷却水が漏えい(1滴/20秒)していることを運転員が確認しました。
その後、当該部隔離のため充てんポンプ2Bを停止したことにより、漏えいは停止しました。漏えい量は約120ccで、ごく微量の放射能(放射能量:約70ベクレル)を含んでおり、全量紙ウエスで回収しています。
本事象によるプラント運転への影響はありません。また、作業員の被ばくおよび環境への放射能の影響もありません。
(8月16日 お知らせ済み)
点検の結果、ポンプ点検用フランジにより締め付けているリフト押さえとポンプケーシング部の接触面をシールするためのOリングの一部に損傷が見られました。
また、当該フランジ部以外のポンプ点検用フランジ部(10箇所)についても点検したところ、2箇所でOリングに一部損傷が見られました。
このため、損傷のあったOリング(3箇所)を含む全てのOリングを取り替えた後、充てんポンプ2Bの確認運転を行って、漏えいのないことを確認し、本日8時50分、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細を調査します。
(参考)
○充てんポンプ
1次冷却材系統から抽出した1次冷却材の浄化やほう素濃度の調整を行った後、再び1次冷却材系統に戻すためのポンプ。(A、B、Cの3台設置しており、通常1~2台を運転し、残りは予備としている。)
以上
伊方2号機 充てんポンプ2B漏えい箇所 概略図
(印刷用) 伊方2号機 充てんポンプ2B漏えい箇所 概略図 (PDF-15KB)