通常運転中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)原子炉補助建家3階(管理区域内)において、充てんポンプ2Bの点検後の試運転を終え、運転機の切り替え操作をしていたところ、昨日(8月20日)16時49分頃、当該ポンプ出口に設置している通常の状態では動作しない逃がし弁が動作していることが確認されたため、当該ポンプを停止しました。
その後、再度当該弁を加圧して、正常に閉止していることを確認した後、充てんポンプ2Bを運転状態として監視していましたが、当該弁が確実に閉止していることを確認し、本日8時50分、通常状態に復旧しました。
なお、念のため、8月27日から開始する定期検査時に当該弁の点検を実施することとします。
本事象によるプラント運転への影響はありません。また、環境への放射能の影響もありません。
本事象は、法律に基づく国への報告事象ではありません。
(参考)
○充てんポンプ
1次冷却材系統から抽出した1次冷却材の浄化やほう素濃度の調整を行った後、再び1次冷却材系統に戻すためのポンプ。(A、B、Cの3台設置しており、通常1~2台を運転し、残りは予備としている。)
○逃がし弁
圧力上昇によるポンプや配管の損傷を防止するため、予め設定された圧力以下に下げる機能を有する弁。
以上
伊方2号機 充てんポンプまわり概略系統図
(印刷用) 伊方2号機 充てんポンプまわり概略系統図 (PDF-25KB)