平成22年09月09日
四国電力株式会社

伊方発電所における深部地震計設置工事の実施について

 当社は、これまで伊方発電所の安全・安定運転のため、耐震に係る知見について積極的な調査を進めるとともに、耐震安全性の向上や安心感の醸成に係る施策を計画が整ったものから順次実施しています。

 平成21年5月には、原子力安全・保安院から、耐震分野における新たな知見を自ら収集することや自らの保安活動の一環として施設の耐震安全性向上に適切に反映すること等が求められており、また、本年1月には国において伊方発電所の設計用地震動が妥当であるとの評価を受けましたが、その審議において専門家の先生方からも今後の課題として地盤の増幅特性を把握するように要望されております。

 こうした状況の中で、伊方発電所において新知見の収集に関わる調査として、深部の地盤構造や地盤の増幅特性を確認するために、今月から深部地震計設置工事を実施します。
 

[深部地震計設置工事]
伊方発電所構内(荷揚岸壁付近)に新たに4台の地震計を設置します。

・地震動評価上重要な深度(-2,000m, -500m,-160m,-5m)までボーリングで孔を掘り、各深度に地震計を設置。
[既設地震計:深度-160m,-80m,-5m]

・今月より約1年かけてボーリング工事を実施し、平成23年度中に地震計を設置する予定。

・設置後、既設地震計(1,2号機取水ピット付近)に加えて観測することとします。

(参考)現在までに開始している主要な耐震に係る対策工事・調査等
・耐震補強工事(放水・取水口、新消防車庫、屋外消防設備等)
・新事務所新設工事(免震構造、防災拠点として利用)
・耐震安全性に係る新たな科学的・技術的知見の収集

以上

[深部地震計設置工事]

図.1 工事位置図

 図.1 工事位置図

 

 
図.2 地震計設置模式図

 図.2 地震計設置模式図

 

 

図.3 ボーリング工事のために設置する櫓の概要

図.3 ボーリング工事のために設置する櫓の概要





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