第22回定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)において、1、2号機屋内開閉所(管理区域外)にあるOFケーブル監視盤2号から発煙があることを10月6日11時55分に運転員が確認しました。
このため、直ちに当該監視盤の電源を「切」にし、発煙はおさまりました。
また、12時04分、消防署に連絡いたしました。消防署の調査の結果、13時01分、本事象は火災には該当しないと判断されております。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
(10月6日 お知らせ済み)
点検の結果、発煙はOFケーブル監視盤内の制御電源用の変圧器から発生しており、当該変圧器の一部が過熱損傷して監視機能が喪失し、また、整流器(交流を直流に変換する機器)の一部に異常があることを確認しました。このため、当該変圧器と整流器等を取り外し、同じ機能をもつ電源装置と交換した後、当該監視盤の機能が正常であることを確認し、本日15時45分、通常状態に復旧しました。
また、復旧するまでの間、パトロールを実施し、OFケーブルの油量、油圧および同ケーブルに火災等の異常がないことを確認しています。
今後、引き続き、詳細を調査します。
(参考)
○OFケーブル
絶縁油をケーブル内に充てん密封した方式の高電圧ケーブル。
○OFケーブル監視盤
OFケーブルに充てんされている絶縁油の状態(油量・油圧)およびOFケーブルダクト内の火災を監視する。
以上
伊方発電所2号機 OFケーブル監視盤まわり概略図
(印刷用) 伊方発電所2号機 OFケーブル監視盤まわり概略図 (PDF-28KB)