平成22年12月10日
四国電力株式会社

伊方発電所3号機 出力分布測定に用いる換算係数の一部誤りについて

伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)は、本年3月に定期検査を終了し、第13サイクルの運転を行っておりますが、メーカより、今サイクルの出力分布の測定に用いる換算係数の一部に誤りがあり、出力分布の値がわずかに変わるとの報告を受けました。

このため当社において、改めて正しい換算係数により、今サイクルの出力分布の再評価を行った結果、修正前との差異は炉内の最も出力が高くなる箇所で0.5%程度とわずかでした。また、保安規定などに定める出力分布の制限値に対して、これまでと同様、十分な余裕を有しており、安全性に影響を与えるものではありません。なお、本換算係数は、出力分布の測定に用いるものであり、炉心設計には使用していません。

原因は、メーカが一部のウラン燃料に用いる換算係数を求める際に使用するデータの入力を誤ったことによるものです。

当社としては、今回の誤りを受け、今後、許認可等に係わる解析業務について、メーカのデータ入力確認の実施状況等について立入調査をするなど、類似の誤りが生じることのないよう厳格な品質管理を行なってまいります。

また、本日、国(保安院)、愛媛県、伊方町に本件に係る報告書を提出しております。

 

出力分布測定:保安規定などに基づき、燃料の燃焼状況を把握するために、炉内50箇所の燃料位置における核分裂の程度を、検出器で電流値として実測し、換算係数を用いて原子炉全体の出力分布を算出するもの。

換算係数:検出器で実測した電流値を、出力に置き換えるための係数。

 

PDFマーク(別紙) 伊方発電所3号機 出力分布測定に用いる換算係数の一部誤りの概要(PDF-130KB)

 

以上

 

PDFファイルをご覧いただくには専用ソフトが必要です。
お持ちでない方はダウンロードしてご覧ください。





戻る

Copyright(C)YONDEN
Shikoku Electric Power Co.,Inc. / Kagawa,Japan
mail to : postmaster@yonden.co.jp