通常運転中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)において、昨日16時22分、中央制御室(管理区域外)の室内の放射線量を測定するモニタの指示が一時的に約60μSv/h(警報設定値2.6μSv/h)に上昇し、これに応じて中央制御室の換気系隔離信号が発信され、当該系統が隔離されました。
その後、モニタ指示は低下し、通常の値である0.2μSv/hに戻りました。
なお、中央制御室以外のモニタの指示に変化はありませんでした。
中央制御室内の放射線を仮設モニタにより測定した結果及びサンプリングしたダスト等の放射能測定結果に異常のないこと、仮設モニタによる連続測定が可能となったことから、19時47分、当該換気系の隔離を解除しました。
また、当該既設モニタについては、診断装置による診断の結果では、異常が確認されませんでした。念のため、仮設モニタにおいても、中央制御室内の放射線量の常時監視を行うこととし、次回定期検査において、当該既設モニタの詳細な調査を実施します。
本事象によるプラント運転への影響はありません。また、環境への放射能の影響もありません。
(参考)
○診断装置
放射線モニタの入力回路等の故障要因を診断する中央制御室の常設装置。
以上
(添付資料) 伊方発電所3号機 中央制御室非常用循環系統概略図
伊方発電所3号機 中央制御室非常用循環系統概略図
(印刷用) 伊方発電所3号機 中央制御室非常用循環系統概略図 (PDF-13KB)