- 平成23年6月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の6件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
---|---|---|---|---|---|
|
6月 10日 | - | C | ||
|
6月 22日 | - | C | ||
|
6月 26日 | - | C | ||
|
6月 28日 | - | C | ||
|
6月 29日 | - | C | ||
|
6月 30日 | - | C |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
- なお、今月は、過去に発生した通報連絡事象についての原因と対策をまとめた報告書の提出はありませんでした。
(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成23年6月分)
- 伊方発電所1号機 発電機出力の変動について
- 伊方発電所3号機 放水ピット水モニタの指示上昇について
- 伊方発電所1号機 発電機出力の低下について
- 伊方発電所3号機 作業員の負傷について
- 伊方発電所 地震感知について
- 伊方発電所1、2号機 取水口クレーン走行用電動機の外カバーのひび割れについて
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成23年6月分)
1.伊方発電所1号機 発電機出力の変動について
6月10日14時29分頃、送電系統への落雷に伴う系統ショックにより、伊方発電所1号機の発電機出力に有意な変動が発生しました。
発電機出力の変動は瞬時に収束し、プラントの運転に影響はありませんでした。
参考:落雷場所および発電機出力の変動幅
落雷場所 |
発電機出力の変動幅 |
|||||
大洲南幹線
|
1号機 |
2.伊方発電所3号機 放水ピット水モニタの指示上昇について
6月22日6時10分、定期検査中の伊方発電所3号機において、放水ピット水モニタの有意な指示上昇を示す「10分平均注意」の信号が一時的に発信しました。
その後の調査の結果、当該モニタの信号回路にある変換器に不具合があることが判明したため、不具合が生じた変換器を取り替えて当該モニタに異常のないことを確認し、6月24日13時30分、通常状態に復旧しました。
なお、事象発生から当該モニタを復旧するまでの間、放水ピットおよび取水ピットの海水を直接採取して分析を行い、水質に異常のないこと確認しています。
今後、引き続き、詳細を調査します。
(印刷用) 伊方発電所3号機 放水ピットモニタ系統概略図 (PDF-12KB)
3.伊方発電所1号機 発電機出力の低下について
6月26日4時00分頃、通常運転中の伊方発電所1号機において、1時間積算の電気出力が定格電気出力(566MWh)未満であることを確認しました。
本事象は、海水温度の上昇にともないプラントの熱効率が低下することにより、電気出力が低下したものであり、プラントの安全・安定運転に影響を及ぼすものではありません。
4.伊方発電所3号機 作業員の負傷について
6月28日、定期検査中の伊方発電所3号機のタービン建屋1階(管理区域外)において、1次系ポンプ点検工事を行っていた協力会社の作業員1名が台車と階段の間で右手を挟んで負傷しました。当該作業員に外傷はなく、15時10分、病院での診察が必要と判断し、協力会社の社有車にて八幡浜市内の病院に搬送しました。
医師による診察の結果、「右中指環指打撲傷」(不休傷)と診断されました。
なお、本事象による当該作業員の被ばくおよび汚染はありません。
5.伊方発電所 地震感知について
6月29日23時36分頃、伊予灘を震源とする地震が発生し、伊方発電所において3ガルを観測しましたが、設備に異常はなく、伊方発電所の運転に影響はありませんでした。
(参考)伊方発電所の観測ガル数
1号機:3ガル (通常運転中)
2号機:3ガル (通常運転中)
3号機:3ガル (定期検査中)
6.伊方発電所1、2号機 取水口クレーン走行用電動機の外カバーのひび割れについて
6月30日16時30分頃、伊方発電所1、2号機取水口(管理区域外)において、定期点検中の取水口クレーンの走行用電動機4台のうち、1台の電動機の外カバーに2箇所のひび割れ(最大約40cm)があることを保修員が確認しました。なお、残りの3台の電動機については、同様のひび割れがないことを確認しています。
今後、当該電動機の補修を行うとともに、引き続き、詳細を調査します。