当社では、厳しい需給が想定される今冬の供給対策の一つとして、9月初旬から、長期計画停止中の阿南2号機の運転再開工事に着手し、これまで、設備全般にわたる入念な点検と不具合個所の修繕工事等を行うとともに、運転・保守要員の確保などの対策を進めてまいりました。
この結果、12月5日のボイラー点火およびその後の試運転が順調に進めば、9日を目途に運転を再開できる見通しとなりましたので、お知らせいたします。
当社は、阿南2号機の運転再開に向けた取り組みをはじめ、今冬の追加供給対策を着実に進めることにより、電力の安定供給確保に全力を尽くしてまいります。
(参考1)運転再開に向けた対策の特徴
<工事面>
12月上旬の運転再開に向け、限られた期間内に完遂する必要があったことから、以下のような工期短縮対策を講じました。
項目 |
概要 |
復水器冷却水放水管 |
・放水管全体を取替えるのではなく、腐食の著しい個所に絞って |
燃料配管敷設工事 |
・運用中の3,4号機用の燃料タンクを2号機でも活用できるよう、 |
<要員確保面>
運転・保守要員として、プラントの特性を熟知し、かつ阿南2号機の現場経験を持つ者を中心に、他の発電所や関係会社から計26名を確保するとともに、応援元の業務に支障が生じないよう、シニア社員やOBを補充要員として活用いたします。
(参考2)阿南発電所の概要
|
出力(万kW) |
運転状況 |
燃料 |
1号機 |
12.5 |
長期計画停止中 |
重油 |
2号機 |
22.0 |
長期計画停止中 |
重油・原油 |
3号機 |
45.0 |
運転中 |
重油・原油 |
4号機 |
45.0 |
運転中 |
重油・原油 |