- 平成23年12月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の1件です。本事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 | 発生月日 | 発表月日 |
県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所3号機 火災報知器の不具合について | 12月24日 | - | C |
- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 | 発生月日 | 発表月日 |
県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所1号機 原子炉補機冷却水冷却器海水出口配管の損傷について | 9月22日 | 9月22日 | B |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成23年12月分)
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成23年12月分)
伊方発電所3号機 火災報知器の不具合について
12月24日10時19分頃、定期検査中の伊方発電所3号機において、原子炉補助建屋1階(管理区域外)に設置されている火災報知器の一部の応答が無いことを示す信号が発信しました。
調査の結果、作業員が作業用ケーブルを通すための壁貫通口設置工事中に、火災感知器および誘導灯のケーブルを切断したことにより、原子炉補助建屋に設置している火災感知器13台の信号が中央制御室に発信しない状態となったこと、および誘導灯46個が消灯したことを確認しました。
このため、切断箇所については仮設ケーブルを敷設して仮復旧を行い、同日17時32分、火災報知器の信号が正常に発信する状態であること、および誘導灯の点灯を確認しました。今後、ケーブルの取り替えを行い、本復旧いたします。
また、火災感知器を復旧するまでの間、監視不能になったエリアのパトロールを行い、この間に火災等の異常のないことを確認しました。
(印刷用)伊方発電所3号機 火災報知器信号系統概略図 (PDF-15KB)
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要
伊方発電所1号機 原子炉補機冷却水冷却器海水出口配管の損傷について
○事象
9月22日10時00分頃、定期検査中の伊方発電所1号機において、原子炉補機冷却水冷却器Dの冷却用海水出口配管を点検していたところ、当該配管に貫通穴があることを保修員が確認しました。このため、当該配管の取り替えを行い、10月5日10時30分に、通常状態へ復旧しました。
なお、当該箇所の外側は、配管を接続するフランジ部材で溶接されていることから、これまでのプラント運転中を含めて建家内への漏えいはありませんでした。
その後の水平展開による調査により、原子炉補機冷却水冷却器Bの冷却用海水出口配管の同箇所にも同様の損傷があることを確認し、当該配管の取り替えを行いました。
○原因
調査の結果、2つの損傷箇所はほぼ同じ腐食状況であり、配管内面から徐々に腐食が進行している事を確認しました。このことから、過去の配管点検作業において、内面ライニングに傷をつけた結果、長期間の使用によりライニングにき裂が発生し、き裂より浸入した海水により内面より腐食が進行し、損傷したものと推定しました。
○対策
- 損傷のあった当該配管を新しいものに取り替えました。
- 他系統の同箇所について、ライニングの点検を行い、原子炉補機冷却水冷却器1A冷却用海水出口配管については、ライニングに軽微な損傷を確認したため、ライニングを取り替えました。
- 今後、当該配管の点検時においてライニングに損傷を与えることがないよう、作業方法を変更し、作業要領書に反映しました。また、当該箇所について、開放点検時にはピンホールテスターを用いて確認することにより、目視では見えない微細な貫通傷も発見できるようにしました。
(印刷用)伊方発電所1号機 原子炉補機冷却水冷却器の冷却用海水系統概略図 (PDF-12KB)