平成23年度の業績予想については、昨年4月、売上高は公表しましたが、事業環境が不透明な状況にあり、伊方発電所の再稼働時期を見通すことが困難だったことから、利益は未定とし、現在に至っております。
現在、伊方発電所3号機の早期再稼働に向けて鋭意努力しておりますが、今年度中の再稼働が難しくなっていることから、こうした前提に基づき、下記のとおり業績予想を修正いたします。
なお、仮に伊方発電所3号機が今年度中に再稼働した場合、営業損益、経常損益ベースで1日あたり2億円程度好転する見込みです。
株主還元については、1株当たり年間60円配当と500万株の自己株式消却を予定しております。
記
○ 平成23年度 連結業績予想数値 (平成23年4月1日~平成24年3月31日)
(参考)電力需要
以上
<前年比較>
1.電力需要
電灯電力需要は、前年度の猛暑による需要増の反動に加え、東日本大震災を契機とした節電の影響などから、2.0%減の285億kWhとなる見通しです。
また、電力他社への融通送電も減少することから、総販売電力量は、4.4%減の327億kWhとなる見通しです。
2.業績
売上高は、需要の減による電灯電力収入の減少はあるものの、燃料価格の上昇に伴う燃料費調整額の増や、融通収入の増などにより、前年度並みの5,910億円となる見通しです。
一方、営業費用は、坂出発電所LNGプロジェクト関連の減価償却費などが減少するものの、伊方発電所の再稼働遅れに伴う火力発受電量の増や燃料単価の上昇により需給関連費が増加することから、
・営業損益は、570億円悪化の30億円の利益となりますが、
・支払利息ほかを差し引いた後の経常損益は、約530億円悪化の50億円の損失、
・当期純損益は、約350億円悪化の110億円の損失
となる見通しです。