当社は、現在、伊方発電所3号機の再稼働に向けて全力を尽くしているところですが、仮に、今夏においても、運転停止の状態が継続した場合、電力需給は極めて厳しいものとなります。このため、ありとあらゆる観点から需給対策の検討を進めてまいりましたが、このたび、国の審議結果等も踏まえ、その内容を取り纏めましたので、お知らせいたします。
今夏については、様々な検討の結果、一昨年並みの猛暑となった場合、現状考えうる全ての供給対策を織り込んでも予備率はわずかなプラスに留まる見通しです。また、高稼働が続く火力発電所のトラブルや予測を上回る高気温といった不確定要素もあり、不測の事態が発生すれば、供給力不足となる可能性もあります。
こうした状況を踏まえ、今夏においては、この冬にお願いした「節電」を引き続きお願いするとともに、特に需給が厳しい期間の平日昼間時間帯については、7%以上(一昨年比)を目標に節電をお願いせざるを得ないと判断いたしました。
お客さまにはご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、何卒、より一層の節電にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
以上
1.需給見通し(8月)と供給面での対策
<参考>火力発電所の補修計画
2.需要面での対策
(1)節電のお願いについて
◇節電要請の期間と幅
特に需給の厳しい7月2日~9月7日までの間のお盆(8/13~15)を除く平日昼間時間帯(9~20時)について、猛暑であった一昨年比7%以上を目標に協力をお願いさせていただきます。
・なお、病院や鉄道など公共性の高いお客さまについては、機能維持に支障のない範囲で協力をお願い ・また、上記の期間・時間以外についても、9月末までは、今冬と同様の日常生活や産業活動に支障のない範囲での節電をお願い |
◇お客さまへの周知方法等とお願いする対策事例
◇需給状況に関する情報提供(でんき予報の内容充実)
・お客さまに日々の需給状況をお知らせするため、節電期間に併せて「でんき予報」を当社ホームページに掲載 ・需給の実態について、更にご理解を深めていただく観点から、当日供給力の電源別内訳を掲載するなど内容を拡充する方向で検討 |
(2)新たな料金メニューの導入
夏季ウィークリー調整プラン
需給逼迫が予想される場合、当社からの事前通告にもとづき、節電や自家発稼働等により、週単位での計画的な負荷抑制をお願いする料金メニューを今夏(7月~9月)限定で導入いたします。
対 象 |
・大口のお客さま(契約電力:500kW以上) |
内 容 |
・当社が負荷抑制をお願いした週の平日ピーク時間帯の最大需要電力が前年同月の最大需要電力を下回った場合に、電気料金の割引を実施 |
夏季デマンド調整プラン
節電や自家発稼働等による計画的な負荷調整により、月間を通じて最大需要電力を抑制していただく料金メニューを今夏(7月~9月)限定で実施いたします。(お客さまからのお申し込み手続きは不要です。)
対 象 |
・高圧小口のお客さま(契約電力:500kW未満) |
内 容 |
・当月の最大需要電力が前年同月の最大需要電力を下回った場合に、電気料金の割引を実施 |
3.不測の事態に備えた対応
猛暑や電源トラブルなどにより、他電力会社からの応援融通等、緊急時の対策を尽くしてもなお、供給力不足に陥ることが避けられない見通しとなった場合等に備え、リスク管理の観点から、以下の対策を進めてまいります。
・行政や経済団体等との情報連絡体制の強化
・お客さまに緊急的な節電をお願いするCM等の制作・準備
・予見性のない大規模な停電を回避するための最後の手段として、計画停電を想定した具体手順の整備やシミュレーションの実施
以上
<参考>8月の需給バランス見通し(4月23日発表値)
(別添)用途別節電事例集 (PDF-551KB)