国は、資源の有効利用と環境への負荷低減を図りつつ、廃棄物の処分を合理的に行うことを目的として、「放射性廃棄物」と「放射性廃棄物でない廃棄物」を区分する際に考慮すべきガイドラインを示し、事業者に対して、それに従うよう、指示文書※を発出しました。
この指示に基づき、当社は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故にかかるフォールアウトの影響を考慮した「放射性廃棄物でない廃棄物」の適正な取扱いについて、伊方発電所原子炉施設保安規定に「放射性廃棄物でない廃棄物」の判断および取扱いに関する内容を記載することで国に申請を行い、本年9月6日、認可されました。
その後、伊方発電所内において「放射性廃棄物でない廃棄物」の判断および取扱いに関する詳細を定めたマニュアル等を整備し、それを基に、当該廃棄物の判断および取り扱い等についての教育を放射線業務従事者へ十分に行うなど、準備を進めてまいりました。
このたび、その準備が整ったことから、来年1月から「放射性廃棄物でない廃棄物」の判断および取り扱いについて、運用を開始いたします。
当社は、今後も、廃棄物の管理を厳格に行い、皆さまに安心していただけるよう努めてまいります。
※国の指示文書
- 「原子力施設における「放射性廃棄物でない廃棄物」の取扱いについて(指示)」
(平成20年5月27日付)
- 「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故にかかるフォールアウトによる原子炉施設における資材等の安全規制上の取扱いについて」
(平成24年3月30日付)
(参考)
- 放射性廃棄物でない廃棄物
原子力施設より発生する廃棄物のうち、放射性物質によって汚染されていない廃棄物。
- フォールアウト
東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故由来の放射性物質の降下物。