定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)において、平成24年11月27日7時24分に格納容器じんあいモニタの不調を示す信号が発信しました。
現場確認の結果、格納容器じんあいモニタ(2R-11)および格納容器ガスモニタ(2R-12)用の真空ポンプが停止していることを確認しました。
また、当該モニタのサンプリング配管を点検した結果、ドレン排出口等より水の排出を確認しました。(約1200cc)
排出された水を分析した結果、放射能濃度は十分低く、問題ないことを確認しました。
(平成24年11月27日お知らせ済み)
その後の調査の結果、当該モニタのサンプリング配管周辺の温度低下により配管内の空気が結露し、その結露水がモニタ内のろ紙に付着したことより、真空ポンプへ空気が流れにくくなった結果、真空ポンプが停止したことを確認しました。
このため、サンプリング配管にヒータを取り付け、配管の温度低下を防ぎ、結露の発生を抑制する処置を行なったことにより、モニタの運転に支障の無いことを確認したことから、本日9時57分、通常状態へ復旧しました。
今後、引き続き、詳細を調査いたします。
なお、当該モニタの点検中における格納容器内の監視については、格納容器内のエリアモニタにより監視可能であったため、問題はありませんでした。
また、環境への放射能の影響はありませんでした。
(参考)
- 格納容器じんあい・ガスモニタ
格納容器内での放射性物質の漏えいを検知することを目的に、格納容器内の空気中のじんあい状およびガス状の放射性物質の濃度を測定して監視する設備で、各1台設置している。
以上
(添付資料) 伊方発電所2号機 格納容器じんあい・ガスモニタ概略系統図
(印刷用)伊方発電所2号機 格納容器じんあい・ガスモニタ概略系統図 (PDF-22KB)