定期検査中の伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)の原子炉補助建家2階において、昨日15時45分、燃料取替用水タンク水の浄化等に使用する配管の水抜き用弁の閉止栓から、水が漏えい(1滴/2分)していることを確認しました。その後、水抜き用弁とその周辺の弁を増し締めすることにより、16時52分、漏えいは停止しました。
調査の結果、漏えい量は約40ミリリットル(水たまりの大きさ20cm×10cm)で、ごく微量の放射能量(約28ベクレル)であり、漏えいした水はすべてふき取って回収しました。
今後、詳細点検を行います。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
本事象は、法律に基づく国への報告事象に該当するものではありません。
(参考)
- 燃料取替用水タンク
原子炉冷却材喪失時に炉心に注入するための水源。タンク内には、ほう素濃度約3,200ppmのほう酸水が約1,200トン貯蔵されている。燃料取替作業時に原子炉キャビティの水張り用の水源としても使用する。
以上
(添付資料)伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図
伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図
(印刷用)伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図 (PDF-37KB)