- 平成25年6月に、当社から愛媛県ほか関係自治体に通報連絡した事象は以下の5件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
1.伊方発電所3号機 燃料集合体における付着物およびその通報遅れに係る対応について |
6月5日 |
6月5日 |
A |
2.伊方発電所3号機における作業員の負傷について |
6月6日 |
- |
C |
3.伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統からの水漏れについて |
6月13日 |
6月14日 |
B |
4.伊方発電所における運転員の負傷について |
6月18日 |
- |
C |
5.伊方発電所3号機 原子炉補機冷却水系統の耐圧試験後の水抜き時の漏えいについて |
6月23日 |
6月24日 |
B |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
なお、「1.伊方発電所3号機 燃料集合体における付着物およびその通報遅れに係る対応について」に関しては、原因と対策を取りまとめた報告書を6月27日、愛媛県ほか関係自治体に提出しています。
(6月27日お知らせ済み)
- 今月は過去に発生した通報連絡事象についての原因と対策をまとめた報告書の提出はありませんでした。
(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成25年6月分)
(「1.伊方発電所3号機 燃料集合体における付着物およびその通報遅れに係る対応について」は除く)
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成25年6月分)
2.伊方発電所3号機における作業員の負傷について
伊方発電所3号機の原子炉補助建屋4階(管理区域内)において、6月6日13時30分頃、可搬式直流電源の設置工事を行っていた協力会社の作業員1名が荷物運搬中に荷物を落下させ、右足の甲を負傷しました。
このため、同日16時05分、病院での診察が必要と判断し、社有車にて八幡浜市の病院に搬送しました。
医師による診察の結果、「右足背部打撲挫傷」(不休傷)と診断されました。
3.伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統からの水漏れについて
定期検査中の伊方発電所1号機の原子炉補助建家2階において、6月13日15時45分、燃料取替用水タンク水の浄化等に使用する配管の水抜き用弁の下流側に設けている閉止栓付近から、水が漏えい(1滴/2分)していることを確認しました。その後、水抜き用弁とその周辺の弁を増し締めすることにより、同日16時52分、漏えいは停止しました。
調査の結果、漏えい量は約40ミリリットル(水たまりの大きさ20cm×10cm)で、ごく微量の放射能量(約28ベクレル)であり、漏えいした水はすべてふき取って回収しました。
その後の調査として、水抜き用弁および閉止栓の漏えい検査を実施した結果、閉止栓部から微小な漏えいが生じていることを確認しました。
また、水抜き用弁の周辺弁における漏えい検査の結果、異常は認められませんでした。
このため、閉止栓を新品に取り替えるとともに、念のため水抜き用弁の分解点検を行い、異常のないことを確認し、6月21日10時00分、通常状態へ復旧しました。
今後、引き続き、詳細調査いたします。
(印刷用)
伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化統概略図 (PDF-16KB)
4.伊方発電所における運転員の負傷について
伊方発電所1、2号機の取水口エリアにおいて、6月18日9時20分頃、運転員1名が機器の定期切換作業のため移動していたところ、通路部分で配管をまたいだ際、足を踏み外し、左足首を負傷しました。
このため、同日10時04分、病院での診察が必要と判断し、社有車にて八幡浜市の病院に搬送しました。
医師による診察の結果、「左足関節外側
側副靭帯損傷」と診断されました。
5.伊方発電所3号機 原子炉補機冷却水系統の耐圧試験後の水抜き時の漏えいについて
定期検査中の伊方発電所3号機原子炉補助建屋1階(管理区域内)において、6月23日14時29分頃、追加安全対策工事に伴う原子炉補機冷却水系統の耐圧試験後に水抜き作業を実施していたところ、当該水が回りこんで安全弁(使用済燃料ピットクーラ3B補機冷却水出口側)を取り外していた個所から漏れていることを確認しました。
その後、水抜き作業を中断した結果、同日14時42分、漏えいは停止しました。
調査の結果、漏えい量は約20リットル(水たまりの大きさ5m×2m)であり、漏えいした水はすべてふき取って回収しました。
排出された水を分析した結果、放射能は検出されませんでした。
今後、引き続き、詳細調査を実施します。
(印刷用) 伊方発電所3号機 原子炉補機冷却水系統概略図 (PDF-24KB)