平成26年3月28日、定例記者会見において、千葉社長が「平成26年度供給計画の概要」「今冬の電力需給実績」について説明しました。
【平成26年度供給計画の概要】
(詳しくは「平成26年度供給計画の概要」をご覧ください)
当社は、本日、「平成26年度供給計画」について、経済産業大臣への届出を行いました。供給力等の見通しについては、現時点において、伊方発電所の再稼働の見通しが不透明であることなどから、「未定」としております。
今後、内容をお示しできる段階になれば、改めてお知らせさせていただきます。
【今冬の電力需給実績】
(詳しくは「今冬の電力需給実績について」をご覧ください)
この冬、12月から1月中旬にかけての気温は、概ね平年を下回って推移しました。その後、1月下旬には、一旦、暖かくなりましたが、2月上中旬には、再び寒さが戻り、2度にわたり広い範囲で大雪に見舞われるなど、期間を通じて、気温の寒暖差が大きい冬となりました。
この冬の最大電力は、震災前の平成22年度と比べますと、総じて低いレベルで推移しており、最高値の比較では、6%程度の減少となっています。
震災後の推移としては、平成23年度については、2月の初めに非常に厳しい寒波が到来したこともあり、冬季の過去最高を記録しましたが、昨年の冬、そして今年の冬と、最大電力は震災前を大きく下回る水準になっています。
この要因については、これまでもご説明しておりますとおり、お客さまの節電への取り組みが定着していることが大きいものと考えております。
次に、この冬の電力需要ですが、平成22年度に比べ33万kW減少しています。このうち、景気の影響等が6万kW程度と試算され、これを除いた節電効果は27万kW程度、率にして5.2%と推定しており、昨年度とほぼ同レベルの節電をしていただいたものと見ております。
なお、これを主な用途別に展開いたしますと、産業用が4%程度、業務用が5%程度、家庭用が6%程度と分析しております。
また、この冬の最大電力を記録した2月6日の電力需給バランスについてですが、当日の四国地方は、1月下旬から寒さが緩んでいた後で、一転してこの冬一番の冬将軍が到来し、一日を通して非常に厳しい寒さとなったことから、電力需要が増加しました。
一方で、供給力につきましては、火力の定期検査の繰り延べや、自家発等からの受電といった、あらゆる対策を積み重ねていたことなどから、この日の電気の使用率は92%と、安定供給を維持することができました。
当社といたしましては、引き続き、高稼働が続く火力発電所の運用・保全に細心の注意を払い、トラブルの未然防止に最大限努めるなど、対策に万全を期し、電力の安定供給の確保に全力を尽くしてまいる所存です。
【伊方3号機の適合性審査の状況】
最後に、「伊方3号機の適合性審査の状況」について、一言申し上げます。
3月13日の原子力規制委員会におきまして、新規制基準への適合性に関する「審査書案」の作成作業に入るプラントとして、九州電力の川内原子力発電所1・2号機が選定されました。
今回の規制委員会のご判断は、今後の適合性審査をより効率的に進めていくためのものと認識しており、審査全体の進捗ということでは、段階が一つ進んだものと考えております。
当社といたしましては、引き続き、審査会合で示されたコメントへの回答や、地震動に係る解析・評価作業に全力で取り組み、一日も早く、新規制基準に適合しているとの評価をいただけるよう、最善を尽くしてまいる所存です。