定期検査中の伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56.6万キロワット)の中央制御室において、12月15日11時08分、タービン建家内排水槽水位高の信号が発信しました。このため、運転員が現地を確認したところ、タービン建家地下1階(管理区域外)において、海水が漏えいしていることを確認しました。
調査の結果、水張中の系統との隔離のために閉止していた電動弁から海水が漏えいし、点検中の海水配管の開放部から漏れ出たことを確認しました。
その後、海水の水張を停止し、同日11時40分頃に海水の漏えいは停止しています。また、漏えいした海水は、同日14時21分に全量(約94m3)を回収し、今後、総合排水処理装置にて処理します。
(12月15日お知らせ済み)
その後、当該電動弁の分解点検および開閉試験の結果、弁本体に傷等の異常はありませんでしたが、弁のリミットスイッチ※が全閉位置の時に、実際には弁開度が微開状態であることを確認しました。
このため、リミットスイッチの調整などを実施し、本日13時30分、当該電動弁から漏えいのないことを確認しました。今後、漏えいした原因について、引き続き、調査します。本事象による環境への影響はありません。
以上
※リミットスイッチ:弁の開閉状態を検出する器具