平成28年07月28日
四国電力株式会社

平成28年7月 社長定例記者会見の概要

平成28年7月28日、佐伯社長が「伊方3号機の状況」「平成28年度第1四半期連結決算の概要」について説明しました。

【伊方3号機の状況】
 伊方3号機につきましては、7月下旬に原子炉を起動し、発電を再開した後に、8月下旬には通常運転に復帰する予定としておりました。
 しかしながら、既にお知らせのとおり、原子炉の起動に向け、1次冷却材ポンプの調整運転を実施していたところ、A・B・Cと3台あるポンプのうち、B号機の軸シールに不具合が発生したことから、再稼働時期が遅延することとなりました。
 再稼働工程の重要な時期に、皆さまにご心配をおかけしていることを誠に申し訳なく思っております。

 不具合の復旧にあたっては、設備の信頼性の確保と安心感の向上のため、3台あるポンプのすべての軸シールを取り替えることとしており、現在、軸シールの取替作業を行っているところです。取替完了後、1次冷却材ポンプの調整運転を再度実施し、ポンプが正常に作動することを確認する予定としております。

 再稼働工程につきましては、これらの確認作業や、その後の検査工程などを踏まえ、詳細なスケジュールを検討していくこととしており、具体的な日程が固まった段階で、速やかにお知らせさせていただきたいと考えております。

 いずれにいたしましても、原子力発電所の運転にあたっては、安全の確保が第一であります。
 当社といたしましては、引き続き、スケジュールありきには絶対ならないよう、今後の工程を丁寧かつ慎重・確実に進めてまいる所存であります。


【平成28年度第1四半期連結決算の概要】
(詳しくは「平成28年度第1四半期 連結決算の概要」をご覧ください。)

(電力需要)
 電灯電力需要は、前年同期に比べ2.4%減の59億38百万kWhとなりました。
 このうち、家庭用などの電灯需要は、省エネ機器の普及による影響等から2.2%の減となり、商業用や工場用の電力需要は、産業用の大口電力が、生産減の影響等により3.0%の減となったことなどから、2.5%の減となりました。
 また、融通送電等は、前年同期に比べ、114.1%増の3億64百万kWhとなり、この結果、電灯電力需要に、融通送電等を加えた総販売電力量は、前年同期に比べ0.8%増の63億2百万kWhとなりました。

(電力供給)
 水力は、豊水となったことから、前年同期に比べ21.0%増の11億91百万kWhとなり、太陽光などの新エネは、前年同期に比べ30.2%増の7億42百万kWhとなりました。
 この結果、火力は、前年同期に比べ4.6%減の49億30百万kWhとなりました。
 なお、原子力は、引き続き、伊方発電所が全号機停止しており、発電電力量はゼロとなっております。

(収支状況)
 営業収益は、電灯電力需要の減や燃料価格の低下に伴う燃調収入の減により、料金収入が減少したことなどから、前年同期に比べ1.6%減、24億円減収の1,511億円となりました。
 一方、営業費用につきましては、燃料価格の低下等により、燃料費と購入電力料を合わせた需給関連費の減少はありましたが、退職給付に係る数理計算上の差異の償却や修繕費が増加したことなどから、前年同期に比べ7.3%増、108億円増加の1,595億円となりました。
 この結果、営業損益は、前年同期に比べ132億円悪化の84億円の損失となり、支払利息など営業外損益を差引き後の経常損益は、135億円悪化の92億円の損失、また、親会社株主に帰属する純損益につきましては、107億円悪化の84億円の損失となりました。

 なお、平成28年度の業績予想についてでございますが、売上高予想については、本年4月に公表した数値から変更はございません。
 損益予想については、現在、伊方3号機が使用前検査を受検中であることから、未定としております。今後、予想が可能となった時点で、速やかにお知らせいたします。




以上

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