平成28年11月18日
四国電力株式会社

平成28年11月 社長記者会見の概要(東京・エネルギー記者会にて)

 平成28年11月18日、エネルギー記者会において、佐伯社長から、伊方発電所を巡る動向について説明しました。
 (詳しくは「伊方発電所を巡る動向について」をご覧ください。)

【伊方発電所3号機】
 伊方3号機は、本年8月12日の原子炉起動、同15日の発電再開を経て、9月7日に通常運転を再開いたしました。
当社といたしましては、「福島第一原子力発電所のような事故は決して起こさない」との強い決意の下、今後とも、安全対策に終わりはないことを肝に銘じ、安全・安定運転に向け、不断の努力を重ねてまいるとともに、情報公開の徹底と丁寧な理解活動に全力を尽くすことにより、地域の皆さまのご理解を得ながら、万全の発電所運営を実践してまいります。
 一方、伊方発電所を巡っては、広島、松山および大分の各地方裁判所において、仮処分と本案訴訟が1件ずつ、合計6件の訴訟等が係属中であり、特に、仮処分については、いずれも伊方3号機の運転差止を求めるものとなっております。
 これは、福島第一原子力発電所の事故を契機に、原子力発電の安全性に対する社会的な関心が高まっていることが背景にあるものと考えておりますが、伊方3号機は 、福島第一原子力発電所の事故を踏まえた最新の科学的知見も取り入れて、地震をはじめとする自然条件を十分に考慮したうえで、安全確保対策を適切に講じており、原子力規制委員会による厳しい審査を受けております。
 また、愛媛県のご指導を受けて、新規制基準を上回るアディショナルな安全対策も行っております。
 伊方3号機の安全確保には自信を持っており、当社としては、こうした取り組みの適切性や妥当性を司法の場でも、丁寧かつ真摯に説明を尽くしてまいります。


【伊方発電所1号機】
 伊方1号機は、四国初の原子力発電所として、昭和52年9月の営業運転開始以降、四国地域の安定かつ低廉な電力供給を支える基幹電源として、その役割を果たしてきました。
 一方で、平成29年9月に営業運転開始から40年となることから、新規制基準への適合や40年超運転に向けて必要となる具体的対策等について、検討を行った結果、供給力確保の観点、各種安全対策工事の技術的成立性やそのために必要となる工事費用、運転可能期間などを総合的に勘案し、本年5月10日付で廃止いたしました。
 今後は、本年12月を目途に、愛媛県および伊方町に廃止措置に関する事前協議の申し入れを行うとともに、国に廃止措置計画の申請を行いたいと考えており、現在、廃止措置の基本方針や主な手順などの基本事項を取りまとめた計画の策定を鋭意進めているところです。
 当社といたしましては、廃止に伴う各種手続きを確実に進めるとともに、安全確保を最優先に、今後、長期間にわたる廃止措置に取り組んでまいる所存です。


【伊方発電所2号機】
 伊方2号機については、昭和57年3月の営業運転開始以降、34年が経過しておりますが、有効活用していくことを前提に、技術面・経済性など幅広い観点から総合的に検討を進めているところです。
 今後の活用にあたっては、なによりも安全性の確保が大前提であり、現在、慎重に耐震性をはじめとした評価を進めているところです。
 こうした技術的検討にはしばらく時間を要する見込みでありますが、一方で、平成34年3月には、運転開始後40年を迎えることから、活用方針については、必要となる許認可手続きに係る期間等も踏まえて、しかるべきタイミングで判断してまいりたいと考えております。




以上

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